L.V. & SEA. tour 2003


3月3日(Mon) 第9日目
 本日の予定は、ミチコさんが病院へ行くので、途中まで一緒に着いて行き、ルーズベルト通りの商店街で降ろしてもらいました。昨日行ったような大型のショッピングモールではなく、小さな店が軒を連ねる、小ぢんまりとした場所でした。その中にあった家具屋さんがなかなか良かったです。椅子にテーブル、ソファーやベッド、オフィス用デスクなど、様々な色や素材で作られており、こういうものに関して、無機質なものを選びやすい自分にとってはいい勉強になりました。
 商店街での散策が終わった後、次はバスでシアトルの中心地である[33]ダウンタウンへ行き、岸沿いにある有名な市場[34]パイク・プレイス・マーケットを中心に見てきました。さすがこちらは中心街とあって人通りは絶えません。シアトルの街は坂が多いのですが、地域が密集しているので比較的観光しやすいみたいです。


市場の看板


こんな路面電車も走っています


3月4日(Tue) 第10日目
 さて、今日の目的はズバリ、「スタバ」。実は世界中にあるカフェ[28]スターバックス発祥地は、ここシアトルなのだそうです。中でも、未だに一号店が現存するらしく、本日はそこへ訪れる予定にしました。どうやら、お目当ての一号店は昨日行った[34]パイク・プレイス・マーケットの中にあるそうで、気づかずに通り過ぎていた所のようです。昨晩、日本語のガイドマップをもらったので、すぐに発見。ここが、全ての原点かと思うとちょっと得した気分になりますね。というわけで、甘党の私は「バニラ・ラテ」を注文し、そこでしか手に入らないマグカップを購入してきました。
 それにしてもシアトルが「スタバ」のお膝元であるためか、1ブロック歩けばすぐに
別店舗が現れるあたりはスゴイ。(チョット言いすぎかな?) というか、逆にチェーン店同士で客の奪い合いにならないのか、要らぬ心配をしてしまった。


スターバックスの一号店


3月5日(Wed) 第11日目
 ホームステイをはじめて一週間が経ち、今日は大切な任務を任された日です。その内容はミチコさんの仕事上、どうしても二女のティアちゃん(4さい)の子守りをしなくてはならないのです。書くだけでは「なんだ簡単じゃん」と思うけど、4歳の子供の好奇心と行動力は凄まじく、少しでも目を離すとすぐに視界から消えてしまいます。そのうえ、今回一緒に行く場所は[35]サイエンス・センターという科学館で、場所柄、子供も多いのでしっかりと見ていなくてはならないのです。

 センターに入り、まず手始めに「バタフライ・ミュージアム」という蝶の博物館を見学しました。蝶は寒い気候では生きていけないので、そのミュージアム内だけは温室になっており、ポカポカ。室内に入ると早速、私の肩に一羽の蝶が止まってきました。ここでは10〜20種類ほどの蝶が縦横無尽に飛んでおり、カラフルな舞を披露してくれていました。
 お次に見たのは、恐竜のコーナー。大きな模型の頭が動くものだから、ティアちゃんも興奮気味。「模型の上に乗りた〜い」と何度もせっつかれました。
 このあと、あらかじめ持参してきた弁当を食べ、午後の部へ。建物の中央付近に子供用の遊び場(兼迷子センター)があり、どうやらここが一番のお気に入りだったようです。


バタフライミュージアムにて

 午後3時半頃、サイエンス・センターを後にし、夜からはミチコさんの職場でアルバイトをしている[36]ワシントン大学の学生達と一緒に映画を見に行く予定になっています。メンバーは初めにこのイベントへ誘ってくれたステラ。その友人のクリスティン。そしてステラのボーイフレンドであるライアンと私の合計4人です。まず、お互いに自己紹介をした後、夕食を食べに近くのショッピングモールのレストランへ。そこにはなぜか
「ブラックジャック・バーガー」なる聞こえの良いメニューが置いてあり、ものすごい興味を引きましたが、結局材料の違いで別メニューを頼んでしまいました。
 食事が終わり、映画までまだ2時間弱も余っているので、大学構内にあるという
ボーリング場へ行く事になりました。このワシントン大学は州内で最も大きい大学で、一つの街ともいえる巨大なキャンパスには売店から、カフェ、映画館やビリヤード場などの娯楽施設までありとあらゆるものが揃っています。それも学生向けの施設であるため、料金が異常に安い。ボーリング1ゲーム、貸し靴込みでたった$1.82(約200円)で遊べるとは驚きました。
 さて、ボーリングで一汗かいた後、本日のメインイベントである、映画鑑賞へ。この大学内の映画館では毎週水曜日に2本の映画を上映するらしく、料金もわずか$2で見ることができます。で、肝心の映画のタイトルは・・・・というと「Spirited Away」(スピリテッド・アウェイ)という題名で、和訳すると
「千と千尋の神隠し」という、どっかで聞いたようなタイトル。っていうか、「1ヶ月ほど前に日テレで地上波放送してたジャン」という気持ちが脳裏をかすめましたが、完全英語版ではもちろん見たことがなく、ちょうどヒアリングのトレーニングになるという事で、しっかり最後まで見させて(聞かせて)いただきました。


大学構内のボーリング場


3月6日(Thu) 第12日目
 午前中は皿洗いの手伝いと、自分の洗濯物を洗って、それから家にあるパソコンを借りてインターネット。こんな離れた所でも、自宅にいるときと同じようにメールチェックができるのは本当に便利だと実感しました。

 さて、午後からはミチコさんの仕事の手伝いで資料の抽出作業を行いました。どんな資料かというと、ワシントン大学に在籍する学生の学費の納入履歴を記したもので、これらは6年間保管しておかなくてはならないそうです。そのため、倉庫の中は2メートル以上もダンボール箱が積み重ねられていて、高くて届かない場合はキャスターを使って作業します。しかし作業自体は、決まった資料を見つけて、それらを抜く代わりに目印の紙と差し替えるという、単純なものだったので、一時間ほどで難なく終わりました。
 そのあとは、大学の敷地に隣接する学生街「ユニバーシティ・ビレッジ」を散策しました。さすが学生向けの商店街とだけあって活気があります。レストランからバー、衣料品店や本屋などが、通りの左右にびっしりと並んでいます。昨日の大学構内も凄かったけど、人の集まる所はホントに賑やかですね。大学生活を知らない自分にとって、こんな雰囲気がちょっと羨ましく思いました。

 夕方、家に戻り、夕食の準備をしていると、デイブから電話があり、今日は仕事を早上がりするという。数日ぶりに家族全員でディナーが食べられると思っていたら、それには深い訳が・・・
 何と今日3月6日はデイブ&ミチコの16回目の
「結婚記念日」だったのです。ディナーテーブルの中央には愛の証、16本のバラの花が花瓶に添えられました。


今日が結婚記念日だったとは・・・


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