L.V. & SEA. tour 2003


3月7日(Fri) 第13日目
 今日は雨が降っていてとても寒い・・・。陽が差さないのに、風だけがあったりすると余計に寒く感じます。道産子だけど、寒いの本当に弱いんだよね、実は。

 昼過ぎ、ミチコさんの買い物に同伴。向かったのは[37]宇和島屋という日本食を中心に扱うスーパーで、日本で売られている商品がそのまま置いてあるのにはなぜか顔がほころびました。価格は日本での市価の3〜5割増くらいで、思ったよりも高くないというのが第一印象でした。(それでも安くはないのだが・・・)


これが宇和島屋だ

 買い物を終え、ここからは一人で徒歩圏であるダウンタウンへ。でも天気が悪いせいか、いまいち行動力が起きない。という事で向かったのは「GAME WORKS」というゲームセンター。ゲーム自体は宇和島屋よろしく日本のそれと全く同じなのですが、ここはアメリカ。台のラインナップがいわゆる「格闘ゲーム」、「レースゲーム」、「射撃ゲーム」という「体感タイプのゲーム」でほとんどが占められ、のんびり楽しむ「ビデオゲーム」は、わずかな一区画に追いやられていました。それも、そこにあったゲームのタイトルがスゴイ事に「パックマン」「ドンキーコング」「スペースインベーダー」って、まさに「絶滅危惧種」のオンパレード。あの一角だけは、「いにしえのかほり」を漂よわせておりました。

 夕方はデイブと一緒に家へ帰る約束をしていたので電話してみると、仕事仲間の一人が今日誕生日でパーティーの真っ最中だそうな。早速近くで待ち合わせて会場へ、そこのレストラン・バーにはデイブの会社に勤めているティム、ヘレン、ジム、ティトン、スコットの5人がいて、デイブは「彼はジャパニーズ・ギャンブラーだ」といって僕を紹介してくれました。(オイオイ・・・)
 みんなはすでに酒が入っているせいか、よく喋り、よく笑う。雰囲気もとても良く、「こんな時にもっと自分が英語で話せたら、盛り上がれるのにな〜」と正直思っちゃいました。


バースデーパーティーにて

 ちなみに今日、[32]シアトルでは今年初の雪が降りました


3月8日(Sat) 第14日目
 昨日に引き続き、今日も雨。何かこの気候って日本の梅雨みたい。湿度が低くジメジメしていない分だけまだマシだけど・・・。この時期のシアトルはオフシーズンらしく、ベストは6月〜8月だと言っていました。この頃は緯度の関係で、日没がよる9時くらいになるため、仕事上がりでもまだまだ明るく、遊ぶにはとても好都合なんだそうです。

 さて、本日はミチコさんの紹介で同じオフィスに勤めているケビンと一緒に「ミュージアム・オブ・フライト」という航空博物館へ行ってきました。ここシアトルは飛行機の製造で有名な
「ボーイング社」の工場があり、その近くにこの博物館があります。
 館内には旅客機をはじめ、軍用機などもあり、バラエティに富んだ飛行機が置かれたり、吊るされたりして展示されていました。その中でも目玉となっているのが
「アメリカ大統領専用機」の実機内展示で、中の作りをそのまま見る事ができます。かのケネディ大統領をはじめ、何人もの大統領や首脳がこの飛行機で移動していたという事を聞き、このコーナーが人気を博していたのも頷けました。


飛行機好きにはたまらない空間


これが大統領専用シート


3月9日(Sun) 第15日目
 今日は日曜日だということで、特別な用もなく、部屋でくつろいでいると、ミチコさんから突然、「カジノに行く?」と言われてビックリ。彼女はギャンブルは一切やらないのですが、僕がシアトル近郊のカジノを調べていた事を先日話したから、気を使ってくれたみたい。ベガスでの悪夢を思い起こし、かなり弱気だったのですが、せっかく近くにカジノがあるんだから行かなきゃ損。結局、二つ返事で行くことになりました。
 カジノは車で15分くらい走った、オーロラ通り沿いにある、「ドリフト・イン・カジノ」という小さな店で、外観は
かなり胡散臭かったりする。しかし扉を開けてみると、そこは立派なカジノ。テーブル数は15台と少ないですが、バー・カウンターも用意されていて、大きなディスプレイではバスケットの試合を放映していました。つまり、雰囲気は一般的な「スポーツ・バー」の施設に最も近い感じです


カジノ外観

 
「なかなかワクワクさせてくれるじゃないか〜」としばらくに入った後、BJのテーブルに着いたのですが、まだ開店時間の11:30から30分ほどしか経っていないため、ゲームはディーラーとのサシで始まりました。今日のチップ購入額はたったの$60。何せ今までたんまりと負けており、すでにカジノの予算は切らしていたのです。負けたら即退場という状況下がプレッシャーにならなければいいのだが・・・。
 このカジノは明らかに地元民の娯楽の場として存在する施設のためか、ローカル感は満点。従業員も非常にフレンドリーで、なおかつミニマムが
$2と非常に安いため、リラックスして楽しむことができました。しかし、当の勝負は相変わらず弱い。一方的に負けていくパターンではないのだが、いわゆる「ジリ貧」状態で確実にチップが減っていく展開です。そうしているうちに一つの山場をむかえる事になりました

 ディーラーのUPカード「6」。自分の札は「8」「8」の合計16点。ディーラーは最弱の札なのだから、当然ここは
「スプリット」を選択しました。一枚目のカードは「6」で合計14点になったので、ここはセオリー通り「スタンド」。二枚目のカードは「2」で合計10点になり、「ダブル」が可能だということで勝負を仕掛けました。しかし次に配られたカードは何と「3」。あとはディーラーのバストにしか頼らざるを得ないという最悪の展開。そしてディーラーの裏のカードは・・・何と「3」で合計9点グェッ。死ぬ。まさに「助けてママーン」状態である。
 そして、ママーンへの叫びも空しく、ディーラーが次に引いたのは「A」で結局20点となり、
あっさり三つのチップの山が一掃されてしまいました。さすがに持ち金が半分を切り(とはいっても$30程度だが)、「そろそろ帰路につくのかな」と、半ばあきらめモードになりつつも、ミニマム$2の[29]フラットベットで粘りつづけたのが功を奏したのか、時間とともに少しづつハンドが良くなってきました。ベガスではこのチャンスの時間帯が非常に短かったのですが、今日の一対一で6デッキのカードは早々無くなるものでもなく、そのおかげで確実にチップが増えていきました。途中からは一人別のプレイヤーが参加してきましたが、無理したヒットで場を荒らす事もなく、ディーラーUPカード「4」でも、お互いに「12点」「13点」で手を止め、ディーラーをバストさせるような理想的な展開となり、手持ちが$100を超えた所で終わらせました。(小額でもいいから一回は勝って換金したいからね)

 それにしても、先週のこの時間は確か教会に行って神父さんのお話を聞いていたような・・・。まぁ、今までの負けの1割くらい返してもらった程度じゃバチ当らないよね(笑)


3月10日(Mon) 第16日目
 先週、近くの[38]コミュニティ・センターに移民や出張などの理由で、英語を喋られない人たちに向けた[39]ESLと呼ばれるクラスがあることを知り、「こりゃラッキー」と思ったのもつかの間、参加にはかなりの人数待ちがあり、さすがにいきなり参加するのは難しい模様。まぁ、当たり前だといえばそうなのだが、この辺の事前調査が甘く、せっかくのチャンスを逃してしまった・・・。

 という事で、今日もダウンタウンの散策がメインとなりました。バス路線の途中にある、学生街に美味しい「ヌードル屋」があると聞き、途中下車して腹ごしらえ。ちょうど昼時だったせいか、小さな店内は学生だけでほぼ満席状態。店舗はアジア料理屋ですが、客はアジア人だけでなく、まさに「人種のるつぼ」といった賑やかさです。
 お目当ての「ヌードル」といってもどんなものが出てくるかは分からないので、とりあえずメニューの一番上にあったシンプルそうなやつをチョイス。5分ほどしてヌードル登場。メニューには「ライス・ヌードル」と書いてあったためか、麺は白くて細長く、「そうめんのような感じかな?」と思って口に入れてみると、結構、麺に弾力があり、なかなか美味い。その上、スープのダシがよく取れていて、色の割にはコクがある
 ただ、東南アジア料理特有の香草(生春巻きとかに入れたりするヤツ)が非常にきつく、自分の味覚では、このせいで他の旨みがかき消されてしまうという一面があり、香草をよけながら食べなくてはなりませんでした。
 最後にデザートとして用意されていた「シュークリーム」が、やたらと美味かったのが、なぜか印象的でした。

 さて、昼食の後は前回のカジノの勝ちで気を良くしたのか、ワシントン州最大のカジノ[40]マカルシュート・カジノに行く道のりを調べようとバスのインフォメーションセンターへ。
 [41]METROと呼ばれるシアトルのバス網は非常に発達していて、とても便利です。料金は大人一律$1.25(ただし、指定のピーク時間帯は25セントUP)で、乗り換え1回は2時間以内ならタダ。その上、シアトル中心部のダウンタウンのエリアにあたる停留所は日中のみ全て「フリー・ライド」で無料という大盤振る舞いで、チープな旅をする(というか、ある意味そうさせられた)自分にとって、これほど有難い存在はありません。
 あと、おまけに全てのバスには自転車をそのまま載せられるキャリアが全車に搭載されていて、遠出するのにも活躍してくれているようです。さすがに、自転車は持ってきていないので、利用する事はありませんでしたが、自転車愛好家の私としては、見逃せないサービスでした。
 インフォメーションでカジノまでのルートを走っている路線のマップを貰って今日の目的は完了。どうやら、片道2時間くらいかかりそうなので、日を改めて訪れる事にしました。


地下路線を走るMETRO


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