L.V. & SEA. tour 2003


3月11日(Tue) 第17日目
 昨日、人数待ちで参加ができなかった[39]ESLのクラスでは週に1回程度「トークタイム」という時間が用意されており、この時は自由に参加できると聞いたので、今日はそのクラスへ行ってきました。昼過ぎの13:00〜14:30までの90分間で、参加者は全部で7名、自分以外は皆女性という恵まれた(?)環境でのトークタイムとなりました。
 参加者はやっぱり英語に最も不慣れなアジア圏の人ばかりで、それでも中国、韓国、ベトナムなど、たった7人でも国際色が豊かになるのは、「さすがアメリカ」といった感がします。(そういえば日本人の方もお一人いらっしゃいました)

 さて、肝心の内容なのですが、皆さん様々な事情があっても、すでに3年以上の在米経験があり、ゆっくりでもバンバン喋ってきます。もっとレベルが低いものを想像していたので、これには正直、面食らってしまいました・・・。
 初めの時間帯は一人ずつ先生から質問され、それに答えたり、その内容をテーマにみんなで色々と雑談をしていく、といった感じです。ただ、雑談モードになると、現地のスポットや話題が中心となるので、旅行者である自分にとっては話を理解するのに精一杯でした。
 後半はカードを使った連想ゲームで盛り上がりました。一つの答えに近いニュアンスの言葉を順番にヒントとして出していき、答えてもらうという単純なルールでしたので、こちらは比較的参加しやすかったです。

 ここで一つ分かったのは、自分にも何箇所かは喋るチャンスがある(会話が途切れる瞬間がある)にも関わらず、何を言い出してよいのか分からないため、そのチャンスを逸してしまう、というパターンが多いということです。黙っていては、なかなか会話が振られる事はありませんので、もっと会話の切り込み方法を体得すれば、あとは勢いで話ができそうだと感じました。


ティアとWATCH MOVIE中


3月12日(Wed) 第18日目
 今日は一日中雨が降りつづけ、今滞在中最悪の天気。これでは外出もままならないので、隣の家に住んでいる一人暮らしのおばあちゃんの家へ尋ねることになりました。おばあちゃんの名前はグエン。現在81歳で、3年前にご主人と死別され、一人暮らしをしています。家はとてもきれいで、緑色のじゅうたんに、骨董品のような椅子、さらにガラスや銀の調度品などがあちこちに飾られ、センスのよさを感じさせてくれました。その中でも特に目を引いたのが「古時計」で、見た目にはもう使えそうもないのですが、ねじを回すと今でもきちんと動くという立派なものでした。グエンは何でもバニー(うさぎ)が好きらしく、ぬいぐるみから置物、写真など、家のあちこちに飾られ、今日着ていたトレーナーもバニーがデザインされていた位、お気に入りのようです。
 そこで小一時間ほどお話をして家へ戻りましたが、一向に止まぬ雨のせいで、今日の外出はあきらめました


グエンの家


3月13日(Tue) 第19日目
 昨日の雨が何とか止み、今日はワシントン州最大の[40]マカルシュート・カジノへの遠征を決行しました。今回の滞在で市外に出るのは初めて。果たして無事にカジノを拝む事ができるのか? また、$1でも増やして、シアトル無敗伝説を樹立する事ができるのか? 期待はふくらむ一方です。

 さて先日、いつもお世話になっている[41]METROバスのターミナルにてカジノまでのルートを確保しましたが、乗り換え2回で待ち時間を含めると、
片道正味3時間という長距離ライドです。しかし、相変わらず便利なこのバスは乗り換えターミナルが分かりやすく設置されていて、全然迷う事もなくあっさりカジノに着いちゃいました


遠路はるばるやってきました


 まずは、本来の業務でもある、テーブル種類や台数、賭け金レートの調査です。さすが、州最大と謳っているだけあって、視界一面にテーブルやマシンが立ち並び、ラスベガスのカジノホテルを彷彿とさせるものでした。
 マシンゲームは「スロットマシン」「ビデオポーカー」「ビデオキノ」があり、全てのマシンは
「ビデオ表示モニター式」で、リールの回るスロットは一台もありませんでした。
 また、マシンゲームには
コインレス制が採用されており、台を離れる時にクレジット残額に応じてレシートが発行され、それがそのまま別のマシンに使えたりします。「やっぱコインが出てこないと雰囲気が出ない」と感じる方もいると思いますが、長時間遊ぶとコインを出し入れする作業も結構面倒ですので、僕はこのシステムには賛成です。(手も汚れないしね)
 続いてテーブルゲームは「ブラックジャック」「ルーレット」「クラップス」などの主要ゲームは一通りあり、ミニマムも
$5〜とラスベガスの標準レートと変わりません。ただし、ミニバカラと大バカラは「ハイリミット・エリア」内だけに設置されていました。

 さて、調査が一通り終わったら、やっぱり
プレイしなくてはいけませんね。(なぜ?) そりゃだって、片道3時間もかけて来てるんですよ、見ただけで帰るのはもったいないじゃありませんか。という口実の元で、一勝負していくことになりました。
 まずは、[14]スロット・クラブがあるようなので、カードを作ってもらいました。(
次回いつ来るか分からんが、ノベルティのボールペンとキーホルダーをもらえたので良しとしよう) その後、テーブルを一通り回って、雰囲気の良さそうな一台のBJを発見!
 このテーブルのディーラーは黒人のおばちゃんで、かなり面白いキャラでした。例えば、シャッフル後のカットカードを差しただけで「Good Job」(良くやった)とか、ディーラーの引き上がり「21」を阻止すると、「Bad Boy」(悪い子ね)などというので、終始テーブルには笑いが絶えませんでした。そのおかげか、手持ちの勝ち金も徐々に増え、
「今日はイイかも」と思ったのですが、時間とともに暗雲が立ち込めてきました。
 その発端となったのが、ディーラーUPカード「7」で、自分のハンド合計が「13点」だった時、直前のプレイヤーが「9」「9」の18点を
スプリットしてしまったのです。ディーラーの見せ札が「7」の時は、「17点」の確率が最も高いため、その場合、すでに勝っている「18」をスプリットするのは不利な戦術です。そのスプリットで、本来自分に来るべきだった「5」や「6」の札がそちらへ流れ、自分の番でこれまた不利な「13点」でスタンドするという、悪手を打ってしまったのです。結局、その回のディーラーの点数は、裏が絵札でそのまま「17点」で負けてしまいました
 この後から急にディーラーのハンドが強くなり、やっと落ち着いてきた時に
最後の勝負をかけることにしました。ちょうどその時に配られた札は「8」と「2」で合計「10点」。ディーラーのUPカードは「5」で、ダブルの大チャンス。もちろんここは来るべくしてきた勝負なのだから、手持ちのチップをほぼ全て投入して、ダブルを宣言しました。配られたカードは「8」で合計「18点」「まぁこれなら大丈夫だろう」とホッと胸をなでおろすも、ここで思っても見ない事が起きてしまいました。ラストボックスのおっさんが「12点」のハンドから何も考えずにヒットして、絵札を引き「バスト」。ディーラーの合計は裏が絵札の「15点」。しかし、バストしてもらえる絵札が手前で引かれ、次に配られたディーラーのカードは・・・「5」でした。
 他人のやり方に口出しする気はなくても、さすがに
この時ばかりはショックでした。カジノはこういうルーズなプレイヤーを利用して、うまく利益を上げているということを肌で感じさせてくれました。

 もう手元にはカジノ予算はほとんどないので、5セントのビデオポーカーをちびちびやる事にしました。この時はなぜか非常にカードに恵まれ、初めに配られた時点で
「4カード」が完成していたり、「もしかしたらロイヤルが引けるかも」と思えるくらいの調子良さでした。そして、その予感が大きなチャンスを呼び起こしたのです。最初に配られたカードはダイヤの「10」「Q」「K」「A」の四枚揃い。確率は決して高くはないが「47分の1」で夢のロイヤルが完成する、一世一代のビッグチャンス。(ちょっと大げさか?) さすがにこの時は、「ホールド」(残す)カードをきちんと確認して「ドロー」(交換)のボタンを押しました。さて運命の結果は・・・
 というか、次に配られた札は
覚えていませんでした。ただ、一つだけ確かなことは、アテンダントを呼ぶような局面にはならなかったということだけです。(つまりハズレた)

 ということで、勝負でドキドキする代わりに、旅行者なのになぜか
州税を納めるというハメとなってしまいました。


3月14日(Fri) 第20日目
 今日は、数日前からデイブが計画していた「ポーカー・パーティー」を夜から開催することなりました。これを聞いてワクワクする自分は、昨日の負けを何だと思っているんだか。ある種の「おばかさん」なのかも知れませんね、多分。
 ということで、日中はそのパーティーのつまみでも買おうと[37]宇和島屋まで行く事にしたのですが、店の前に着いたとたん、なぜか客が店からゾロゾロと出てきて、なにやら只ならぬ気配。店内からはブザーが鳴っており、どうやら火災報知機が誤作動を起こしたのが原因だったようです。よかった。
 夕方になって、デイブと一緒にパーティーの準備。鼻歌交じりのデイブは
たいそうゴキゲンでした。20:00頃メンバーが揃い、酒を飲みながらのポーカータイムが始まりました。参加費は$20で、賭け金は25セント単位というリーズナブルなレート。ただし、[42]ポーカーの種目が1回ごとに「5ドロー」「7スタッド」「ハイロー・スプリット」などと変わるので、頭の切り替えが必要です。序盤は回りのペースが掴めず、てこずりましたが、徐々に勝負ができるようになり、小額ではありますが勝つことができました。
 もちろん、自分以外の5人はみんなアメリカ人ですから、
日本語は通じません。(一応、デイブは日本語喋るけど) こういう日本語が使えない環境で、かつ自分の好きな分野で交流する事が、一番いい英語のトレーニングになると今日の経験で感じました。


あっという間の3時間でした


BACK NEXT

Monologue Top