マカオ研修旅行記 滞在編(3日目)
現地での滞在も3日目となり、今回の研修旅行もいよいよ最終日となりました。
本日のスケジュールは、11:00からマカオにあるカジノスクール(ディーラー養成所)を見学することと、18:00から行われる夕食会にに出席します。
夕食会では、スクールの卒業生でもあり、現在ベネチアン・マカオのVIPサービスのスタッフとして勤務している方を交えての晩餐となります。

今日は朝のホテル出発時間に余裕があるため、8:00起床〜8:30朝食のあと、一時間ほど客室でのんびりと過ごしました。


       客室は広く、ゆったりと寛げます

10:30にホテルの正門に集合し、3台のタクシーに分乗してタイパ島内にあるカジノスクールを目指します。
訪問時刻の11:00前に現地へ到着し建物の中に入ってみると、なんと入口のディスプレイに「ようこそ日本カジノスクール」のメッセージが。
なんとも嬉しい演出の中、一行は担当のカロリーナさんに案内され、2階の一室へと向かいました。


    入口はウェルカムメッセージでおもてなし

今回訪問した「Gaming Teaching and Research Centre」(ゲーミング・トレーニング・アンド・リサーチ・センター:略称GTRC)はマカオで唯一のディーラーズ・スクールであり、2003年のオープンからの総学生数は何と50,000人以上というから驚きです。

GTRCのサイト: http://gtrc.ipm.edu.mo/index.php?lang=en

スクールでは4ヶ月間のトレーニングを受け、無事試験を突破し卒業した学生は各所のカジノへと就職していきます。
トレーニングではマカオで最も人気の高い種目の「バカラ」と同じカードゲームである「ブラックジャック」のディーラー技能に加え、「英語と北京語の語学」や基礎的な「コンピュータースキル」を習得します。

他のカジノゲームとなる「ルーレット」や「クラップス」などは上記科目とは別に、学生が希望した場合に受けられるオプションとして位置づけられています。
もちろん一旦卒業してカジノに就職した後、更なる技能を求めてこれらの種目を新たに受講することも可能です。

入学資格は18歳以上のマカオ住民ですが、学費は一切掛かりません。
なぜなら、この施設は政府の資本が投じられているからです。
マカオにおけるカジノ産業が、いかに重要かを裏付けています。

GTRCの概要を教わった後、次は主任講師にピーター氏に案内され、実習室を見学します。
部屋の扉を開けると、そこには20台近くのカジノテーブルが一面に広がっていました。
また部屋の隅にはスロットなどのマシンゲームが配置され、また別の場所では長テーブルで座学の講義も行っていました。


           広々とした実習室

実習室内は更に2つの部屋が設けられており、一つは「サベイランス」というカジノフロアを監視する部屋を模したものと、「ケージ」と呼ばれる換金所を模した部屋がありました。


       主任講師のピーター氏(右端)と


施設を一通り見終わった頃にはすでに13:00近くになっており、あっという間の2時間となりました。
ここからは夕食会まで自由行動です。自分は一路ホテルへと向かい、カジノで一戦交えることにしました。

夕方まで時間に余裕があったので、今日はポーカー(テキサス・ホールデム)に挑戦!
何だかんだで3時間もプレイしてしまい、次の集合時間である17:30ぎりぎりに退席。

対人対戦型のポーカーは他のカジノゲームと異なり、専用のエリアで行われるため一種独特な雰囲気ですねぇ。
外国文化を身につけるのが早い若い連中か、お金を持っていそうな中国人、あとは欧米人というのがプレイヤーの相場という感じがしました。

さて、時間になって慌てて部屋へ戻り、集合場所まで行くとすでに全員が出発を待っていました・・・汗
午前と同じようにタクシーに分乗し、予約していたレストランへ向かいます。

晩餐会場となったのは「ピノキオ(木偶)」というマカオ風ポルトガル料理のお店です。
今回は事前に予約していたこともあり、3Fの一番奥にある貸切席へご案内。



            豪華な晩餐会場

総勢11名の会食は賑やかに行われ、ビールやワインが次々と空けられていきます。
また料理も大変美味しく、肉汁がほとばしるステーキや口一杯に頬張れる海老のグリルなど一品一品に食べ応えがありました。

20:00過ぎには宴が終わり、マカオ最終夜となった訳ですが、もちろんこのままでは終わりません。
やはり最後はカジノでしょう、ということでレストランのあるタイパ島からタクシーでマカオ半島へ殴りこみ。

マカオカジノのメッカともいえる「リスボア」でバカラやパイガオを堪能しました。
平日の夜ということで、そこまで混雑していなかったため、ゆったりとプレイできたのが良かったですね。


     マカオカジノの聖地ともいえるリスボア

23:00頃にホテルへ戻り、明日のチェックアウトの準備を整え、朝まで寝ることにしました。
滞在中カジノをプレイする人にとっては、「最後の晩は朝まで打つ」というイメージを持っている方も多いかと思いますが、自分は睡魔に惑わされず集中力を維持するため、24時間営業のカジノでは朝早く起きて、食事をしてから打つようにしています。
出発間際なので時間の制限があり、負けても潔く止められることと、やるべきことを全て終わらせてゲームに集中できる理想的な環境です。

ということで、朝6時過ぎに起床して食事を済ませ、最後の1時間をバカラで過ごしました。
最初テーブルには自分と一人のお客しか居なかったのですが、30分くらいすると回りに人垣が出来るほどの盛況ぶりにビックリ。

バカラの醍醐味であるスクィーズ(絞り)ももちろん体験し、当初の目的でもあった「チョイヤー」と叫ぶことにも成功したので満足。
プレイの割には大した勝ちには至りませんでしたが、とりあえず負けずに帰国できて良かったです。

顧客のほとんどが中国人であるため、まだまだ文化的にラスベガスのカジノを追い抜くには時間が掛かりそうな気がした反面、マカオを訪れる人々の活気と勢いは、これからの日本にも間違いなく必要なエネルギーだと感じました。

マカオ研修旅行記(滞在編)おしまい。

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