ゼロから始めるポーカー講座 第2回 | |
これからテキサス・ホールデムで遊ぶにあたり、まずはポーカーの手役を覚えなければ、勝っているのか負けているのかが判別できませんので、最初にしっかりとマスターしましょう
手役とは、5枚のカードが一定の条件で揃ったり、並んだりすることで認められるもので、ゲームの勝敗をつける基準になります。手役は「ポーカー・ハンド」とか単に「ハンド」と呼ばれます。 ここで注意が必要なのが、同じ手役同士の場合における優劣のつけ方は、一通りポーカーを知っている方でも、日本独自のマイナールールで覚えられている場合があるので、正式な(スタンダードな)ルールを確認しておきましょう まず、ポーカーではエースからキングまで、カードに13段階のランク(数位)が付けられています。 最も強い数位は“A”で、以下 K, Q, J, 10, 9, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2 の順となります。 また、それぞれのランクには4種類の柄(スーツ)が設けられ、強い順にスペード(Spades)、ハート(Hearts)、ダイヤモンド(Diamonds)、クラブ(Clubs)となっています。 カードの強弱は数位にて比較され、同じ数位だったときに限り、スーツによる強弱をつける場合ありますが、テキサス・ホールデムを始めとする一般的なポーカーでは、手役の強弱にスーツを用いることはなく、数位が同じ時点で、それらの手役は同価値であると見なされます。 これらを踏まえて、手役の紹介を始めましょう。 まずは頻繁に出来やすい、弱いハンドからスタートです。 一番弱いハンド:ハイ・カード [High Card](またはノーペア [No Pair]) 5枚の手札がバラバラで、以降で登場するどのポーカー・ハンドにも属さない状態です。いわゆる役無し(ブタ) ただし、役無し同士でも、より数位の高い札を持っているほうが強いと見なされます。その場合、スーツは関係ありません。 ハイ・カードの例(クリックで拡大) 例)さん:A 9 8 6 5 さん:K Q 9 7 6 この場合は、数位の高いエースを持っている、さんの勝ちとなります。 レベル1のハンド:ワン・ペア [One Pair] 5枚の手札のうち、2枚が同じ数位でペアを構成している状態です。数位の高いペアのほうがより強いです。もし、仮にペアの数位が同じだった場合は、残った3枚の札がより強いほうが勝ちとなります。 ワン・ペアの例(クリックで拡大) レベル2のハンド:ツー・ペア [Two Pair] 5枚の手札のうち、2枚が同じ数位でペアを構成し、残った3枚の中にも別の数位のペアがもう一組成立した状態です。ツー・ペア同士の比較は、最初に高い数位のペアを比較し、次に低いペアを比較します。両方のペアとも同じ数位なら、残った1枚の独立した札の数位で勝敗を決します。 ツー・ペアの例(クリックで拡大) レベル3のハンド:スリー・オブ・ア・カインド [Three of a Kind](通称スリーカード) 5枚の手札のうち、3枚が同じ数位で揃った状態です。日本では「スリーカード」とよく言われますが、和製英語のため注意が必要です。海外ではトリプルを略して「トリップ」などと言います。 数位が高いほうが強いのは他のハンドと一緒で、仮に複数人に同じ数位のトリップが成立した場合は、 余った2枚の独立した札の数位で勝負を着けます。 スリー・オブ・ア・カインドの例(クリックで拡大) レベル4からは次の回にて・・・ (第2回完 次回に続く) 今日の用語(ポーカー用語を一つずつ紹介していくコーナーです) キッカー(Kicker) ポーカーは最終的に5枚のカードを用いて勝負を行うものの、一部のハンドは4枚以下で成立するものもあります。その際、手札を規定の5枚にするため、手役を構成しない独立した札を必ず組み入れなければなりません。その独立した札のことを「キッカー」と呼び、キッカーには極力ランクの高い数位を組み入れます。 ワン・ペアなら3枚、ツー・ペアなら1枚、トリップなら2枚のキッカーが発生します。 ちなみにノー・ペアは5枚全てがキッカー状態とも言えますが、手役が成立していないのでキッカーとは呼びません・・・ 次回に進む 目次へ戻る |