ゼロから始めるポーカー講座 第19回
 いよいよ当講座での解説も、残すはあと2回となってしまいましたね。
そう思うと少々寂しい気もいたしますが、これを読んで少しでもポーカーへの興味を深めてもらえれば嬉しいですわーい(嬉しい顔)

 ということで、本日はポーカー・スキル編の3回目として、「判断力」について解説したいと思います。

 ポーカーは対人間で競われるゲームであるため、麻雀などと同様、状況に応じた適切な判断を下せることが、勝利の必須条件となりますひらめき

 例えば、「低い数のワンペア」しか成立していない手札で相手がオールインしてきた時、単純に降りることだけを考えず、ボードに出ている札や相手の性格、賭け方の傾向を振り返って、勝負を受けるか否かを判断しなければなりません目

 賭け方の傾向は、参加手札の選び方で「ルーズ」か「タイト」、また、ベット(レイズ)の頻度で「アグレッシブ」か「パッシブ」という風に区分けされます。

《手札の選びかた》
スペードルーズ
 あまり強くない手札でも頻繁に勝負へ参加するタイプ。
 出費はがま口財布掛かるが、手札が上手く育てば、思いがけないハンドで勝負を制することもうれしい顔
ハートタイト
 分の良い手札でしか参加しないタイプ。
 出費は最小限猫2だが、手札を絞って参加するので、参加した時の強さが相手にバレやすい冷や汗

《ベットの頻度》
スペードアグレッシブ
 進んでベットやレイズを行い、場の主導権を取ろうとするタイプ。
 自分から賭けるので勝利時の賞金が多くなりやすいが、弱い手で突っ込んで墓穴を掘ることもある。
 相手がベットしても、さらに自分がレイズするので、他者のベット意欲を押さえ込むメリットがある。

ハートパッシブ
 コールやチェックを多用し、ここぞと言う場面でしかベット(レイズ)をしないタイプ。
 コールでは相手に強さが伝わりづらく、周りに気づかれずに大きなポットを獲得できることがある。
 しかし、普段ベットしないので、自分から賭け出した途端、周りが一気にフォールドする場合がある。

 これらの目安を基準に、弱い手札でも参加(ルーズ)したり、ベットを繰り返す(アグレッシブ)のか、それとも強い手札でしか参加(タイト)せず、ベットも進んで行わない(パッシブ)のかを総合的に判断して、相手の手札の強さを測っていくわけです。

 基本的にはポーカーは積極性のゲームであるため、「パッシブ」よりも「アグレッシブ」の方が勝ちが大きくなりやすく、強いと言われます。

 しかし、「ルーズ」か「タイト」の良し悪しは、どちらも一長一短です。
タイトに対してルーズに攻めることで場の主導権を握りやすく、ルーズに対してはタイトに受けることで相手が墓穴を掘るのを待てるからです。

 また、ポーカーでは上記の傾向と同じくらい重要な要素に「ポジション」があります。
最初の頃の説明でもありましたが、先手より後手が圧倒的に有利なゲームであるため、ボタンやその手前のカットオフの位置にいる場合は、少々弱い手札でも積極的に攻め、ポジションの悪いプレイヤーにフォールドしてもらうように仕向けるのも大切ですひらめき

 多少弱い手札でも、参加人数が少なく、以降のラウンドでも後から行動できれば、少ない費用でショウダウンに持ち込めたり、ベットで相手を降ろすことができるかも知れませんウッシッシ

 その時に注意したいのは、一度チェックしたプレイヤーを弱い手と見なし、こちらからのベットでフォールドさせようとした後に、逆レイズされる場合があると言うことですげっそり

 これをチェック・レイズexclamationと呼び、この時は本当に強い札を隠し持っている可能性があるので、チェック者に対してベットする時は、この場合の対応も考えておかなければならないでしょう考えてる顔

 ということで、本日の解説はここまで。
次回の最終回はカードゲームに付き物の「確率・計算」について取り上げたいと思います本

(第19回完 次回に続く)

鉛筆今日の用語鉛筆
 クリップティルト(Tilt)

 ポーカーは精神的にタフな人が勝利を収めやすいと言われますが、反対に精神が掻き乱され、暴走したような状態に陥って一気に負けだす人がいますげっそり
 普段は冷静であっても、突如、無謀な勝負をする荒れた状態になることを「ティルト」といいますむかっ(怒り)
 ティルトの原因は様々ですが、ありえない負け方を喫したり、相手からの挑発に乗ってしまったりといったものが多く、人間誰しもがティルトに入る可能性を持っていると言えるでしょう。


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