ゼロから始めるポーカー講座 第18回
 前回からポーカーで勝つために必要なスキルを、私個人の見解で解説しておりますが、今日はその2回目です。

 さて、本日のテーマですが・・・「忍耐力」です。
ポーカーは一回の勝負で大量のチップドル袋が行き来したり、強い手役が乱れ飛んでパンチ雌雄を決したりしているイメージを持たれているかも知れませんが、実はほとんどのゲームが地味に展開されているのですボケーっとした顔

 というのも、一人だけに素晴らしいハンドが完成しても、他者が勝負に乗ってこなければゲームはそこで終わりですがく〜(落胆した顔)
つまり、上記のような派手な展開になるためには、何度も何度もゲームを繰り返して、2名以上のプレイヤーが勝負所と判断したときに初めて起こる状況という訳です爆弾

 しかし、毎回のようにゲームに参加していては、最終的にポットを獲得しない限り、チップは着実に減っていくでしょうがま口財布

 それを抑えるためには、初手(スターティング・ハンド)を選んで、効率的にゲームへ参加しなければならず、手札を妥協せずに捨てられる忍耐力が問われるのですがまん顔

 最初に配られる2枚の手札は、他のプレイヤーに差をつける唯一の部分ですので、最後の決着まで重要になりますひらめき

 そこで、手札を以下のように区分けし、極力強い手で参加するようにします。

《手札の強さ》 ※8人テーブルの場合
 王冠1.非常に強い手
  例:Q以上のペア,
    同スーツのA-K,
    オフスーツのA-K

 指輪2.かなり強い手
  例:J〜10のペア,
    同スーツのA-Q, A-J, K-Q,
    オフスーツのA-Q

 チャペル3.若干強い手
  例:9のペア,
    同スーツのA-10, K-J, K-10, Q-J, Q-10, J-10,
    オフスーツのA-J, A-10, K-Q, K-J

 リボン4.普通の手
  例:8のペア,
    同スーツのA-9, K-9, A-8,
    オフスーツのK-10, Q-J, Q-10, J-10

 ブタ5.弱い手
  上記以外の全て

 基本的には「リボン普通の手」以上を参加基準(手札全体の約16%)とし、さらに絞りたい時は「チャペル若干強い手」(約11%)を基準にすれば、より効果的です。
 しかしながら、その場合は9回に1回程度しかゲームに参加できなくなるので、費用が少なくて済むときは、下記のような手札で参加することもあります。

 例えば、最初の2枚がペアなら、それが低い数字であっても一応有利です手(チョキ)
特に“一対一”(ヘッズ・アップという)は、どんなペアでも相手の手札がランダムなら、5割以上の勝率(引き分け含む)があるので、十分勝負が可能ですぴかぴか(新しい)
それ以外の時は、フロップで「セット(スリーカード)」になるのを待ち、状況が変わらなければすぐに降りるのが妥当ですダッシュ(走り出すさま)
なぜなら、ボードにカードが出現するたびに、他者に高ランクのペアを作られやすく、先々の勝率が一気に低下するからですあせあせ(飛び散る汗)

 他にも、スーツが揃っていたり、コネクタ(連番)になっていたりする場合は、小さな数字でも侮れませんウッシッシ
ボード次第ではあるものの、フラッシュやストレートの完成が見えれば、十分勝負に出ることが可能ということで、費用が少なければ参加しても良いでしょう目
ただし、期待はずれのフロップが出た時は、すぐに勝負から身を引く潔さが必要です手(パー)

 ちなみにプレイヤーの中には、何人も勝負に出ている際に、わざと小さな数字で勝負を受けることがありますexclamation&question
これは、いつも上記の表を頼りにしていると、勝負時はいつも高ランクの札ばかりになるので、意図的に弱い札で勝負を挑み、弱い札ばかりのボードになることを期待した作戦という訳です。

 う〜ん、こういう視点でも勝負ができると考えると、ポーカーは奥が深いですねぇ・・・

(第18回完 次回に続く)

鉛筆今日の用語鉛筆
 クリップドミネーション(Domination)

 ドミネーションとは「支配する」という意味で、“A-K” 対 “A-Q”などのように、手札の上位が重複して優位な状態であることを指しますあっかんべー
 この場合、ドミネートされた “A-Q” 側は「Qがペア」になるか「ストレート」などの別の手役が成立しない限り勝てなくなり、圧倒的に不利な状況(勝率28%、引き分け含む)に陥ります。これなら “3-4” とかの方が、まだマシなのが皮肉ですね・・・涙
 ちなみにペア同士でドミネートした場合の勝率(プリ・フロップの時点)は、強いペア:80%、弱いペア:20%となります。


次回に進む
目次へ戻る



記載内容に関するご質問、お問い合わせはこちらまでどうぞ