ゼロから始めるポーカー講座 第17回
 今回から最終回までは講座の総括として、ゲームの戦略やプレイのコツについて、いくつか解説していきたいと思います。

 テキサス・ホールデムのようにプレイヤーである顧客同士が対戦するポーカーは、カジノ・ゲームの中では特殊な部類に属します。
というのも、ポーカー・ディーラーはゲームに一切参加せず、進行やチップの管理を行い、顧客にプレイの環境を与える役目に徹するからです。

 かわりに、勝負に出された賭けチップの一部をテーブル・レークドル袋(手数料)として徴収します。
このレークは、勝者が受け取る賞金(ポット)からの天引きなので、時間とともにゲームに参加していないディーラー(カジノ側)が必ず儲けを出すことになります。

 さて、それではプレイヤーとしてポーカーで賞金を残すには、一体どのようなスキルが求められるのでしょうか?

 私なりのポイントを挙げてみたいと思います。

《ポーカーに必要なスキル》
 1.手持ちのチップを有効に運用する「積極性」
 2.多少の不都合にも辛抱強く耐える「忍耐力」
 3.状況に応じた適切な行動を決定する「判断力」
 4.勝負の有利不利を計測できる「計算力」

 こんな所ではないかと思います。

 まずは、一番最初の「積極性」ですが、ポーカーは1回1回のゲームに全て勝つことは不可能ですもうやだ〜(悲しい顔)
テーブルに5人いたら、平均的に考えても5回に1回(20%)しか勝てません。
しかし同じ20%の勝率でも、ポットの賞金が多い時に勝つのと、そうでない時に勝つのでは、最終的な手持ちのチップ量に大きく響きます。

 つまり勝ちうる場面では、積極的にチップを賭けてポットを膨らましドル袋、反対の場合は、できるだけ早々にゲームから撤退し、消費チップを抑えるがま口財布ことが重要になってきます。

 言い換えれば、毎回のゲームが「オール・オア・ナッシング形式」で行われているため、「勝負に行く、行かない」の方向性をしっかりと持って行動すべきという訳ですダッシュ(走り出すさま)

 初心者はどうしても、自分からベットやレイズをする事を避け、相手が賭けてから初めてコールするといった受身の展開になりがちですが、反対に考えれば、相手の都合の良い場面だけ、賭けに参加(コール)させられている(またはフォールドで負けを認める)とも受け取れます。

 ですから、強いハンドを持ったり、将来的に勝てそうだと感じたりしたら、勇気を持ってチップを賭けていきましょう。
最後に勝てば、その賭けたチップの分だけ、自分の賞金が上積みされるのです猫2

 とはいえ、ポーカーは対戦相手あってのゲームです。
いくら良いハンドに恵まれても、相手の財布からチップが出なければ、賞金は増えません考えてる顔
ですから、強い時にただ一方的に賭けるのではなく、相手の懐具合がま口財布も勘案しながら判断する必要が出てきます。

 特に手持ちのチップ量が減ってくると、中途半端なハンドでは参加を迷い、早々にフォールドせざるを得ない場面が多くなります涙
しかし、反対に一旦参加するとなったら、「全額投資での勝負爆弾」を覚悟するべきでしょうパンチ

 同じ1,000点チップを出す場面でも、10,000点持ちの人と、1,000点持ちの人とでは、その判断基準やプレッシャーに違いが出ているというわけです。
そういう意味でポーカーは、ハンドの強弱と同じくらい、チップの賭け方(運用方法)のスキルが重要になります。

 ということで、次回は二番目のスキル、「忍耐力」について触れていきたいと思います。

(第17回完 次回に続く)

鉛筆今日の用語鉛筆
 クリップコーリング・ステーション(Calling Station)

 今回の講座にもありましたが、ポーカー初心者は自分からは積極的に賭けず、相手のベット(レイズ)に対して、「コール」ばかりで応戦します。
 このようなプレイヤーのことを「コーリング・ステーション」と呼び、負けるプレイヤーの典型例として揶揄されます泣き顔
 自分から賭けないので勝った時のポットが膨らみづらく、反対に負けるときは相手の賭け額をそのまま受けるので、損害が大きいというのがその理由ですひらめき


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