ゼロから始めるポーカー講座 第16回 | |
現在、世界中で人気のポーカー「テキサス・ホールデム」のルール解説は一通り完結しましたが、講座を熟読された方の中には、ポーカーを実際にプレイしたいと思っている人も居るのではないでしょうか?
さて、今回はそんな時に知っておきたいプレイ・マナーについて取り上げたいと思います オンライン・ゲームでは、ボタン一つの操作で済むものの、ライブ(生)でのポーカーは、ルールの誤解や曖昧さによるトラブルが起き易く、知っておかなければゲーム中、不利益を被るかもしれません 《マナー1》 手持ちのチップはテーブルの上に分かりやすく置きましょう。 解説: ポーカーはテーブル・ステークスのルール(前回解説)があるため、持ち点は常に全員に開示する義務があります。 同様に対戦者から「あと何点?」と聞かれたら、正確に答えなければなりません。 《マナー2》 手札はしっかりとプロテクト(保護)しましょう。 解説: ゲーム中、故意・過失にかかわらず、カードが見えてしまった人の手は「デッド・ハンド」でフォールド扱いとなります また、ディーラーが降りた人の手札を回収する際も、プレイ中の人は間違って回収されないようにカードを保護しなければなりません。 手札を見せてしまうことは自分の損害だけでなく、見えたカードの種類によって、他者のプレイにも影響が出ることを知っておきましょう。 《マナー3》 発声のないレイズは1回の動作で行いましょう。 解説: コール分のチップを一度出し、その後にレイズ分のチップを別動作で出す「後乗せレイズ」はルール違反です これを「ストリング・ベット」と呼び、この場合は「コール扱い」としてゲームが進められてしまいます ストリング・ベットを防ぐためには、「レイズ」と発声するか、「いくら賭けるか」を口頭で言うようにしましょう。 また、高額チップを無言で1枚だけ置いた場合は、ベット時を除き、すべて「コール」と見なされます 《マナー4》 ショウダウンで手札を見せるときは、両方開きましょう。 解説: テキサス・ホールデムでは、ポット(賞金)獲得の条件として、ショウダウン時に必ず手札を見せなければなりません。 たとえ、最も強い手札がボード上の5枚だったとしても同様です。 伏せたままカードを返した(マックした)場合は全てフォールドと見なされ、勝者ではなくなるので注意が必要です。 また、自分にどのハンドが成立しているか分からない時も、手札を見せてディーラーに確認してもらいましょう 《マナー5》 相手のプレイスタイルを批判しないようにしましょう。 解説: 「こんなのコールする奴いないよ」、「何でそんな手でレイズするの?」など、相手が取ったアクションを批判・干渉する人が居ます。 自分に都合のよい展開や結果だけを求めるなら、そもそもポーカーのような偶然性のあるゲームをプレイするべきではありません。 もしそれがマナー違反だとしたら、言葉を選んでアドバイスするのが良いでしょう。 最初に気をつけておきたいマナーは、大体こんな所かと思います これらを頭に入れておけば、他流試合でもすんなりと溶け込んでいけるはずです。 ぜひ自信を持って、ゲームに挑戦してみましょう 次回からは総括を兼ねて、ゲームの戦略やコツについて、いくつか解説していきたいと思います。 (第16回完 次回に続く) 今日の用語 バッド・ビート(Bad Beat) ポーカーをプレイしていると、圧倒的有利な状況から最後の1枚(リバーの札)で逆転され、大負けを喫することが間々あります これを「バッド・ビート」と呼び、非常に不運な負け方を意味します。 バッド・ビートで思わぬ負けを食らうと、精神的なショックから、しばらくプレイに悪影響が出ることがあるので、早いうちに気持ちをリセットし、立ち直るタフさが不可欠です 次回に進む 目次へ戻る |