ゼロから始めるポーカー講座 第14回
 前3回の講座では、実際に1ゲームを進行させながら手順を解説してまいりました。

 通常ポーカーは、このような勝負を何度も繰り返していくのですが、一体いつになったら、最終的な決着が着いてゲームが終わるのでしょうか?

 ポーカーは大きく分けて、以下の2種類のゲーム形式があり、それによって決着のつけ方が異なります。

《ゲーム形式の種類》
 1.リングゲーム指輪
 2.トーナメント王冠

 リングゲームとは「ライブゲーム」とも呼ばれ、原則として手持ちのチップを全て失った時点で退場となります走る人
しかし、追加費ドル袋を出すことで再度チップを補充してゲームに復帰することが可能です指でOK
このようにチップを追加買いすることを「リバイ(Re-buy)」と呼びます。

 ちなみに、手持ちのチップを全て失なう前でも、ゲームとゲームの区切りの間ならチップを買い足しドル袋することも可能です。
こちらは「アドオン(Add-on)」と呼ばれます。

 逆に手持ちのチップが一杯になった時や、疲れたので終了したい時は、1ゲームが終わった後ならいつでも退場が可能です走る人
カジノのポーカールームでは、こういった形で顧客が常に出たり入ったりして、営業を行っているのです。

 さて、もう一方の「トーナメント」はリングゲームと異なり、一定の参加費ドル袋と持ちチップで試合が開始され、チップを全て失った時点で強制退場となるサバイバル形式で行われます。

 この試合は通常、最後の一人がチップを独占するまで続けられ、最後まで残った上位10〜20%ほどのプレイヤーが入賞となります。

 一部のトーナメントでは、前出の「リバイ」や「アドオン」が認められる場合もありますが、その場合は「試合開始後1時間まで」などの制限が加えられています。

 チップの追加が可能なルールは、資金力の高いプレイヤーが有利になりやすいものの、ラスベガスで毎年行われる「ポーカー世界選手権(WSOP)」のメイントーナメントでは、一切の追加ができない本格的な形式で世界一を競いますぴかぴか(新しい)

 また同じゲーム形式でも、勝ち負けに大きな影響を及ぼすルールとして、賭けるチップの「リミット」が異なりますひらめき

《リミットの種類》
 1.フィックスド・リミット(Fixed-limit)
 2.ノー・リミット(No-limit)

 前者は一回に賭けることのできるチップ量がBB(ビッグ・ブラインド)の同額(もしくは2倍)と完全に固定されており、後者は手持ちのチップの範囲なら、いくらでも賭けることができるルールです。

 フィックスド・リミット(普通は単に「リミット」と呼びます)は、どんなに強いハンドを持っていても、ベット(レイズ)できる額面が一律なので、ブラフ(はったり)の作戦はほとんど効きません。
ショウダウンまでもつれる場面も多く、手役の完成を競うゲームと言えるでしょう。

 反対にノー・リミットはトーナメントの主流ルールで、BB以上の額面ならいくらでもベット(レイズ)が可能です。
手札の中身と同じくらい、チップを賭けるタイミングや額面が重要となるので、リミットとは全く別のゲーム展開が見込まれます。

 その他にも、「ポット・リミット」、「スプレッド・リミット」などというルールもありますが、今日のポーカーでは、上記の2種類が大多数を占めています。

 ということで、本日の解説はここまで。
次回はノー・リミットゲームでは付き物の「オールインパンチ」について取り上げたいと思います。

(第14回完 次回に続く)

鉛筆今日の用語鉛筆
 クリップメイク(Make)

 ゲーム中「レイズ」のアクションを行うとき、「レイズ 500点」と言うと、「先に賭けられていたチップにコールして、更に500点追加」という意味になってしまいますふらふら
 これは厳密な解釈で、レイズが「純増したチップ量」を指すためです。
 そこで、全部で500点を賭けたい時の言い回しとして、「メイク」という表現を使いますひらめき
 つまり、「メイク 500点」と発声すれば、「合計500点にレイズする」という意味になるのです猫2
 また、ラウンド内でレイズが繰り返し行われている時、「ゲーム継続に必要なチップの総額がま口財布」を示すためにも用いられます。


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