ゼロから始めるポーカー講座 第11回
 ということで、今回は実際のゲーム進行に従って、ルールを解説してまいります。

 プレイヤーは5名で、中央上から時計回りに、ペンギンAさん、ウマBさん、ブタCさん、魚Dさん、ひよこEさん、という並びです。

上から時計回りにA,B,C,D,Eの席次(クリックで拡大)

 ボタンが「ひよこEさん」の場所にあるので、「ペンギンAさん」がスモール・ブラインド(SB)、その左に座る「ウマBさん」がビッグ・ブラインド(BB)ということで、強制的にチップを置かなければなりません。
 ※チップの額面は、黒:100点、ピンク:500点で、ブラインド額はSB:100点、BB:200点となっています。

 カードは「ペンギンAさん」から2枚ずつ伏せて配られ、ここから第1ラウンド(プリ・フロップ)の開始ですカチンコ

 「ウマBさん」左隣である「ブタCさん」からのアクションですが、手札はどうでしょう・・・?
  ブタCさん手札:9ハート,7スペード

 最初にアクションする不利な条件に加え、この手札では僅かにストレートの可能性があるだけで、ワンペアになるのが関の山でしょうか・・・冷や汗2
 ここは無駄にチップを消費しないように、フォールド(降り)を選択。

 続いて「魚Dさん」の手札は・・・
  魚Dさん手札:Kダイヤ,9ダイヤ

 決して強い手札ではありませんが、ボタン手前の「カットオフ」というポジションで、次のラウンドからボタン以外に対しては後手で有利になるので、200点をコール(勝負を受ける)して、今後の成り行きを見たいと思います。
 ※このようにBBに対して、コールで参加することを「リンプ・イン(Limp-in)」と呼びます。

 さて、ボタンの席にいる「ひよこEさん」の手札は?
  ひよこEさん手札:Jハート,10ハート

 先ほどのKダイヤ,9ダイヤよりも低い手ですが、こちらのほうが数字が繋がっているため、ストレートの可能性がより広がります。
 ポジションも良いので、ここは一度、600点までレイズ(吊り上げ)をして、弱そうな手札のプレイヤーに降りてもらいましょうパンチ

 次はSBの「ペンギンAさん」です。
 彼はすでに100点をブラインドで出しているので、最低でもあと500点を追加しなければゲームに残れません。従って、かなり強い手札でなければ、100点を置き去りにしてフォールドすることになるでしょうもうやだ〜(悲しい顔)
 ペンギンAさん手札:Aクラブ,Qスペード

 おおっ、非常に良い手ですね〜猫2
 ペアではありませんが、最上位のエースを持ち、もう片方も“Q”と高ランクです。
 今後、コミュニティ・カード(ボード)に“A”か”Q”が出ればかなり有利です指でOK
ただし、”A”が出現した時は、”A,K”の相手がいないか気をつける必要があるでしょう(キッカー負けのリスク)
 ここはポジションが悪いので、合計600点のコール止まりとしておこうと思いますドル袋

 最後にBBの「ウマBさん」、じっくりとカードをめっくて見ると・・・
  ウマBさん手札:3ハート,3クラブ

 何とペアが出来上がっています目がハート
 嬉しいチャンスが舞い降りてきましたが、ここはちょっと気をつけなければなりませんひらめき
なぜなら、次のラウンド以降のポジションが、4人中2番目と有利でなく、かつボードに高い数字のカードが並んでしまうと、「3のペア」はその価値をほとんど失います涙
 とはいえ、ボードに“3”が出現すれば「トリップ(スリーカード)」で非常に強いハンドとなるので、リスクを取って400点を追加し、600点でコールしましたドル袋

 これで、フォールドした「ブタCさん」を除いて、全員が600点を出して額面が揃ったので、ラウンドは終結です。

賭けチップ額が揃ったらラウンド終了(クリックで拡大)

 ちなみに現時点での勝率は、以下の通りです。

《勝率一覧》
 ペンギンAさん: 27%(Aクラブ,Qスペード
 ウマBさん: 20%(3ハート,3クラブ
 ブタCさん:Fold(9ハート,7スペード
 魚Dさん: 27%(Kダイヤ,9ダイヤ
 ひよこEさん: 26%(Jハート,10ハート
  ※ポット:2,400点

 さぁ、これからどのようなカードが出現し、誰が勝利するのでしょうか・・・うれしい顔

(第11回完 次回に続く)

鉛筆今日の用語鉛筆
 クリップセット(Sets)

 最初の手札でペア(ポケット・ペア)を持ち、ボードに同ランクの数字が出ることで成立するトリップ(スリーカード)のことです。
 特に低い数字のセットは見抜くのが不可能に近く、大勝負を制する格好のチャンス手となります。
 ただし、ボードに3枚以上、同じスーツ(柄)や連番が出現した場合は、フラッシュ、ストレートを警戒しましょう。
 なお、手札1枚、ボード2枚で作られたものは「セット」とは呼ばず、「トリップ」と表現します。


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