in LAS VEGAS

第2章 ラスベガスにて(1)
2001年2月19日 月曜日(現地時間)

 3時間の仮眠を終え、ようやく自分もカジノへ。今回のパートナーである、”Oくん”はまだ部屋に戻っていなかったので、「どうなっているかな」と初めについていたBJ台を見てみると・・・あれ、いないぞ。それから、だだっ広いカジノをウロウロ。これを機に
カジノレベルの探索をし、キャッシャー(両替所)やレストルーム(トイレ)、バフェ(食べ放題の食事)の場所をチェックをしました。
 捜索開始から30分後、「もう部屋に戻っちゃったかな」とあきらめかけたその時、目の前でスロットマシンをしている
若造が・・・、なんでもBJは途中、チップが倍になったにも関わらず、マキシマムが高いため(普通$1000〜$3000位)、さらに厚く張り、結局溶けてしまったということです。その上、シャッフルを1回毎にマシンで行っているため、「途中の休憩が無く、引き際を逸してしまう」とも言っていました。
昼のマンダレイ・ベイ

 無事合流したので、「メシでも食うか」ということになり、「何食う」と彼に聞くと、「寿司がいい」と言い出しました。あまりの意表をついた返答にちょっと迷いましたが、「軽く食べるのなら寿司もいいかな」と思い、寿司にしました。ここ”マンダレイ・ベイ”ではカジノの脇に
”寿司バー”なるものがあり、そこで食事となりました。
 さっそく寿司を注文し、彼は日本酒をキュッと飲んでいました。「酒もなかなかうまいな」とご満悦の様子。しばらくして寿司到着。私はサーモン(紅トロ)とツナ(マグロ)を頼んだので食べてみると、これがなかなか
うまい。想像していた味をはるかに越える味でした。サーモンは程良い脂の乗り具合で、ツナは赤身でもスジが無く、とても食べやすい。量こそ少ないけれど、とても美味しかったです。
 
 さて、「そろそろ私もカジノでBJを」と思っていたのですが、彼は先ほどやられたため、違うのがいいという。しかし、ここは私が彼に話をつける事で解決。去年、勝たせてもらった「エクスカリバー」へ乗り込むことにしました。
 ちなみに、
”マンダレイ・ベイ””エクスカリバー”経営母体が一緒で、さらに二つのホテルの間にある”ラクソー”(ルクソール:ピラミッドの形をした人気ホテル)も同じ経営です。そのため、この3つのホテルにはトラムというモノレールみたいなもので連結しており、24時間いつでも気軽に遊びに行く事ができます。また、連絡通路もあるので歩いていくことも可能です。今回は連絡通路でまず隣の”ラクソー”へ。カジノを一通り見て、続けてその奥にある、”エクスカリバー”へと移動しました。
トラムはこんな感じ

 ”エクスカリバー”に着いた第一の感想が、「混んでる・・・」。とにかく混んでいて、オープンしているテーブルのほとんどが客で埋まり、まともにゲームをするどころではありませんでした。確かに現在
午後の10時。「カジノがもっとも混雑する時間なのだからしょうがない」と思い、しばらく待って、例の2deck(カード2組)のBJに挑戦しました。
 BJについては今までに何度か説明していますが、現行のルールでは6deckの台が一番多く、2deckは$25以上のテーブルや、$5〜ならダウンタウン以外には少ないので、ここは結構貴重な存在です。
 辺りを見回すと席が一つ空いていたので、ここで”Oくん”と分かれて、いざBJの台につきました。滑り出しは順調で
1.5倍くらいまでチップが増えたのですが、この辺から徐々に勢いが無くなり、
元金まで戻ってしまいました。
 ここで初めて
気づいたことがいくつかあります。まず、当たり前なのですが、2deckゲームは半分の1deckを配った時点でカットカードが出てしまうので、すぐシャッフルになります。そのため、調子がいいので次回は「ドン」と行こうと思っても、すぐにニューゲームとなり、仕切なおしになってしまいます。そのため、勝負するチャンスを逸しやすいといえるでしょう。また、この台は人気があるため、人の入れ替わりが非常に激しく、他のプレイヤーの動きがアヤとなって、勝負がつくケースも多々あります。ですから、もし本気で勝負するのでしたら、明け方から早朝にかけての
空いている時間にプレイするのがいいかもしれません。現に昨年勝ったときの時間帯は午前2時から4時くらいまででした。
 結局、その後はプレイヤーの数が減り、「落ち着いてできるかな」と思えば、ゲーム回しが早くなり、結局持ち金が
半分になったところで、ティップを渡してテーブルを後にしました。
エクスカリバーで

 ところで、この時”Oくん”は一台しか置いていない、ミニバカラテーブルを発見し、なんと
$200ほどゲッチュしたとのこと。その後、もう一度そのテーブルに行くと、ディーラーが同じだったので、チェンジさせられていたとか・・・。さっきの”マンダ”の分取り戻せて良かったね。
 再度合流し、トラムに乗って”マンダ”に戻ると、”Oくん”まだ打ち足りない様子。とりあえず私はスロットでも、と思い、またまた別行動。
「賭け事に団体行動なし」これ基本のようですね。
 スロットマシンは
最悪。大当たりなんぞ出したことが無いせいか、あまり好きではないのだ。暇つぶしと割り切れば楽しいけど、当たることを期待するゲームではないように思います。ものの15分ほどで終了、売店でポテトチップス買って、サッサと寝ました
 時刻は午前2時。チト早いけど、
「今日はこの辺にしといてやるわい」

第3章につづく



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