カジノといえばこのルーレットを真っ先に思い浮かべる人が多いと思います。ルールはとても簡単で、ディーラーの投げたボールがルーレットの何番の穴に落ちるかを予想して、チップをレイアウトと呼ばれる、賭け枠に置くゲームです。ただし、賭け方にはかなりの種類があり、その賭け方によって当たった時の倍率も異なってくるので、覚えたほうがよいでしょう。




 上図はルーレットの盤(ウィル)賭け枠(レイアウト)です。ディーラーはウィルにボールを投入し、プレイヤーはレイアウトに自分のチップを賭けます。ディーラーはボールが落ちそうになったらベルを鳴らすか、手で賭けの締め切りを合図します。この後にはもう賭けることはできません。ボールが落ちたら、ディーラーは落ちた番号に当たったチップ以外の外れチップをすべて没収し、当りチップに対して配当をつけていきます。配当が終わったら、次のゲームがスタートします。


 ルーレットの賭け方には“インサイド”“アウトサイド”という2つに分類されます。“インサイド”とは数字の枠の上に直接賭けるものを指し、“アウトサイド”は赤・黒や偶数・奇数などのように、数字の属するグループに対して賭けるものです。
 “インサイド”は最高36倍から最低でも6倍と高倍率ですが、当たる確率は低く、逆に“アウトサイド”では当たる確率は高いのですが、倍率は2倍か3倍です。
 それでは倍率の高い賭け方の順に説明をしていきます。
INSIDE
←Straight(ストレート)
1数字賭け
35to1
Split(スプリット)
2数字賭け
17to1
←Street(ストリート)
3数字賭け
11to1
Corner(コーナー)
4数字賭け
8to1
←5Numbers(ファイブナンバー)
5数字賭け
6to1
6Numbers(シックスナンバー)
6数字賭け
5to1
OUTSIDE
← Column(コラム)
列賭け
2to1
Dozen(ダズン)
数字の小・中・大賭け
2to1
←Even/Odd(イーブン/オッド)
奇数か偶数か
1to1
Low/High(ロウ/ハイ)
数字の前半か後半か
1to1
←Red/Black→
(レッド/ブラック)

赤数字か黒数字か
1to1


 まず、ルーレットでは他のゲームとは違い、遊ぶためにはルーレット専用のチップ(ホイールチップ)にチェンジする必要があります。ホイールチップ1枚当り何ドル(その国の通貨単位で)にするのか(1ドルや2ドルなど)をディーラーに伝えて現金またはチップを渡します。アウトサイドにしか賭けない場合は、普通のチップを賭けてもOKです。清算するときもホイールチップでは他のゲームや、キャッシャーでは受け付けてもらえませんので、止めるときにディーラーにチェンジしてもらいます。
 つぎに、当り番号が決まったときにディーラーはその番号の上にマーカーと呼ばれる目印を置きますがそのマーカーが置かれている間には、レイアウト上のチップには絶対触れないで下さい。あなたが当りのチップの枚数を増やした、と疑われてしまいます。基本的に配当はアウトサイドから順に付けられていきます。
 あと、たまに赤と黒などの両方にチップを賭けてしまう人がいます。これではどちらかは必ず外れますので、もう一つの方が当たってもチップは増えません。.しかも、0や00にボールが落ちれば両方とも没収されてしまいます。これでは損なだけなので止めたほうが良いでしょう。
 ここで取り上げているルーレットは“アメリカンスタイル”と呼ばれるものです。このほかに“ヨーロピアン(フレンチ)スタイル”というルーレットもあります。何が違うのかといいますと、まずウィル内の番号が0〜36迄で00(ダブルゼロ)はありません。従って、ウィルの数字の配列も違います。またレイアウトの配置が少し違い、数字に赤黒の色がついていません。そして何よりも違うのがディーラーの人数です。“アメリカン”の場合はほとんどが一人ですが、“ヨーロピアン”ではクルピエと呼ばれるディーラーが3人もいて、レイクと呼ばれる熊手のような道具を使って、チップの配当、回収をします。同じゲームでも国によって雰囲気は全く変わってしまうのです。


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