「パイゴウ」とはドミノのような駒を使って遊ぶ、中国のゲーム。その「パイゴウ」をドミノではなく、カードを使ってポーカーの役で勝負するのが「パイゴウポーカー」です。このゲームの一番の特徴は与えられたカードを二手に分けて勝負する点です。二つの手の両方が勝って初めて勝利となるため、カードの振り分けに、けっこう頭を使います。ゲームはちょっと複雑ですが、賭け金があまり動かないゲームなので、のんびりカジノで遊ぶにはうってつけのゲームであるといえます。


 まず賭け金を置く枠にチップを置きます。賭けが締切られると、ディーラーは各プレイヤーとディーラーに7枚のカードを伏せて配ります。配り方は「パイゴウ」本式の配り方や「ブラックジャック」のように、ただ順番に配るなどさまざまなスタイルがあります。
 カードを配り終えたら、プレイヤーは自分のカードを見て、7枚のカードを5枚のグループ(ファーストハンド)と残りの2枚のグループ(セカンドハンド)とに分けます。分け方はプレイヤーの意思によって決められますが、一つだけ守らなくてはいけないルールがあります。それは、自分で分けたファーストハンドがセカンドハンドより強くなくてはなりません。あくまでも、5枚で作る「ファーストハンド」がメインでなくてはなりません。
 二つのハンドを所定の位置に伏せて置き、全てのプレイヤーがセットを終えたら、最後にディーラーがカードをオープンして二つのハンドを作ります。ディーラーは店で決められている「ハウスウェイ」と呼ばれるルールによってカードを分けますので、ディーラーの技術は影響しません。
 勝負は全て、対ディーラーとで行います。ファースト、セカンド両ハンドともディーラーに勝って初めて勝ちになります。一勝一敗は引き分け、両方負けで本当の負けになります。配当は賭け金と同額がつけられますが、その時配当の5%をコミッション(手数料)として控除されるのが一般的です。


 まず、二つのハンドを作る時に注意が必要なのは、2枚で構成される「セカンドハンド」にはストレート、フラッシュの役が認められていません。つまり、”エース”のワンペアが最強の役となることです。また、ペアが無い場合でも、カードの数位は有効なので、一番強い札を「セカンド」に組込む事はできません。この「ファースト」>「セカンド」のルールが守られなかった場合は失格となってしまうので注意が必要です。
 あと、たまに「コピー」と呼ばれる、双方が全く同じ数位のハンドで勝負になる場合があります。この時は特例でディーラーの勝ちになってしまうので気をつけてください。
 このゲームには ”JOKER” を使っているところもあります。その場合の ”JOKER” の使い道は次のうちどちらかです。
 1.ストレート、フラッシュの穴埋めに使う。
 2.”1.” 以外の時は ”エース” として使う。(自分で数字は決められない)
 最後に、実際に遊ぶとよく分かるのですが、とにかく「引き分け」が多発しますので、気長に遊ぶことをおすすめします。


BACK