第6話 カジノ 韓国編
 日本から最も近い、カジノのある外国といえば韓国です。九州からだと東京よりも近いのであまり外国という感じがしませんが、立派なカジノがあります。今回私が行ってきたのはプサンにある「パラダイスビーチ・ホテル・カジノ」というところです。

 韓国では内国人がカジノに入ることを禁止していますので、遊んでいるのはほとんどが日本人という状態です。そのうえ、スケジュールの都合でカジノに行ったのが平日の昼過ぎということで、広いカジノに客は10人ほどしか居らず、ディーラーも暇を持て余していたようです。
 
 さて、実際に遊んでみると、客が少ないためゲーム進行が早い早い。あっという間にチップは無くなってしまいました。さすがに追い銭をだす気も起きず、時間も押していたので、早々に引き上げてしまいました。いやぁ、マカオのときは土曜の夜中でメチャメチャ混んでいてゲームはほとんどできないし、逆に今日は空きすぎて落ち着いてゲームができないと、カジノはゲームの勝敗以前にその場の雰囲気(店内の印象から始まり、ディーラーや他の客、当然その上にレートやハウスルールも含める)がけっこう結果にできたりするもんなんです。やはり、人間を介している遊びだからこういうことが出てきちゃうんでしょうかねぇ…。


第7話 カジノ カナダ編
 さて、次に行ってまいりましたのは西カナダの大都市、バンクーバーにある「ルネッサンスホテル」内のカジノです。規模としてはそんなに大きくありませんが、バンクーバーの中では一番大きいらしいです。

 この日、最初に選んだ種目は「カリビアンスタッド・ポーカー」で、前々から「これは面白いから、一緒にやろう」と同僚にいわれていたこともあり、挑戦してみることにしました。ゲームはいたってシンプルで、チェンジなしの5枚でポーカーハンドをディーラーと競うものです。カードのチェンジがないため、そうそう強い役はできないのですが、高役に対してはジャックポットといわれるボーナスがあるので、毎回ドキドキしながらカードを見ていきます。結果は、最初は役もよく入っていたのですが途中で全く役がこなくなり、ディーラーにも勝負できない状態が続いたため、手持ちのチップが半分になったところでルーレットに移ってしまいました。

 「さぁ、ルーレットで一気呵成に・・・」と思い、短期決戦で勝負にでました。何投か様子を見て、「いざ勝負」と20,22,24,26,28の5つの数字を中心に張り、盤を見てみると、ボールが26番に入るではありませんか、「よしっ」と思ったのもつかの間、ボールが勢い余って隣の9番に収まってしまいました。「9番に入るくらいなら、さらに隣の28番に入れよ」と言ってもあとの祭り、チップは全て使い果たしてしまいました。

 本来ならここで終わりになるのですが、面白いゲームがあったのでこちらも挑戦してしまいました。そのゲームは「大小」なんですが、本来サイコロを使うはずなのにそれらしき物は見あたりません。そのかわりに直径4センチほどの黒いボールが3個と、サイコロの目が描かれたルーレット盤があり、プレイヤーが順番にそのボールを溝から転がして、出目を決めるというものです。当然、ボールの転がし方にコツがあり、地元の人に教えてもらいました。何とも不思議なゲームでしたね。サイコロの目がプリントされたルーレット盤なんて、あそこ位にしかないんじゃないでしょうか?

 最後に全て終わらせて同僚を探してみると、まだ「カリビアンスタッド」をやっていました。が、先ほどと違うのが、黒い$100のチップが3枚ほど手元に置かれていた事です。聞いてみると、なんとフルハウスを2回も引いたとのこと。その日彼女は$400位勝ち、私を含め他のメンバーは全員、大なり小なりお金を置いていってしまいました。


第8話 カジノ 韓国編その2
 さてさて、また懲りずにやって参りました韓国に。本日は首都ソウルから車で1時間位の所にある仁川(インチョン)にあります「カジノ・ホテル・オリンポス」に行きました。 

 しかし、またスケジュールのため、行ったのは昼過ぎ。前回の苦い経験をしないよう気をつけようと思って、カジノに足を踏み入れると・・・。なんと、前回と全く同じシチュエーションではありませんか! やはり客は10人ほどしかおらず、「今日は止めようかな」と思っても、次の瞬間チップを持っていました。ゲームは一番ミニマムが低いルーレットを選択。のんびりと遊んでいました。 が、徐々にチップが増え、調子に乗って事もあろうに大勝負にでてしまいました。結果は惨敗。結局その後はジリ貧となり、チップは全て溶けてしまいました。今回の敗因は初心を忘れて欲を出した結果ですので、「環境のせいだ」と言い訳はできませんね。くやし〜っ。


第9話 ラスベガス リターンズ
 2000年ミレニアムを記念して、2度目のラスベガスに行って参りました。

 3年前の時よりも豪華で巨大なホテルが多くなり、全体的に高級化している感じがしました。今回宿泊したホテルは、「モンテカルロ」と「エクスカリバー」の2つです。どちらも新しいホテルというわけではないのですが、なかなか良かったですよ。

 前回と違って、カジノ慣れしておりますので、ものおじすることなくゲームに参加できます。ラスベガスですので様々なゲームをプレイしましたが、たまには「勝った」という内容にしたいので、調子の良かったゲームに的を当てることにします。(今回はトータルでもきちんと勝ちましたよ)
 
 まず、「カリビアンスタッド・ポーカー」です。セオリーを重視して、ペアがなければ必ず降りるようにし、じっくりとやりました。初めは勝てませんでしたが、徐々に手役が入るようになり、とうとうフラッシュを引きました。(実はストレートフラッシュ1枚違い。惜しい。)しかし、ここでディーラーに役がなければ、勝っても配当は半分位に下がってしまいます。「ディーラー、役入れ。役入れ。でもフルハウスはだめよ(笑)」 さて、ディーラーのハンドは・・・。見事、4のワンペアでした。これで一気に儲けることができました。ラッキー!
 
 お次は「BJ」。「エクスカリバー」のBJはカードを2デッキしか使わず、プレイヤーがカードを実際に手に持ってプレイできるというスタイルでした。この場合、カードのヒット等の合図やマナーも少し違います。私も初めてすぐ、「カードは片手で持ってくださいと」注意されました。しかし、これはなかなか面白い。何せ2デッキしかないのだから、「A」は8枚しかないのだ。カードは1デッキほどしか配らなくても、同じカードが固まって出てくれば、かんたんな記憶力でけっこう有利にゲームができるはず。この日はカード運も良く、さらにカードの見当がつけやすいのだから鬼に金棒、気持ちよく勝たせていただきました。 と、自慢話ばかりになってしまったような感もありますが、あまり勝つことのない私に免じて許してくださいね。


第10話 カジノ オランダ編

 とうとう私のカジノ体験談も(といっても出張中に行った国での話なんだけどね)ヨーロッパに進出してしまいました。
 
 今回は、オランダの首都アムステルダムにある「ホーランド・カジノ」へ行ってまいりました。ヨーロッパのカジノは豪華できちんとした格好でないと入れないと前々から聞いていたので、とりあえずスーツを着て参上。入場料の7ギルダー(位だったかな?)を支払い、いざ場内へ。照明が若干暗かったような気もするが、ゲームが始まってしまえばどうでもいいこと、初めて見る「ヨーロッパスタイル」のルーレットがとても美しく見えたのが印象的です。

 ここで簡単に説明しておきますが、ルーレットは発祥がフランスで、アメリカや韓国よりも圧倒的に人気があり、台数も多いのです。
 また、アメリカのルーレットは基本的に1面につき1人のディーラーでゲームの進行をしますが、ヨーロッパでは「クルピエ」と呼ばれるディーラーが3人もいて、必ず手には「レイク」という熊手のような道具を持っています。この「レイク」はテーブル上の遠くにあるチップを回収したり、配当を付けたりする時に使うのですが、この手さばきが見入ってしまうほど美しく、これを見ているだけでもルーレットが楽しくなってきてしまいます。それだけテーブルが大きく、もちろんレイアウトのプリントも違います。数字に色付けはなく、アウトサイドの賭枠がテーブルの左右に大きく設けられています。
 
 さて、話が長くなってしまいましたが当然、私もこのルーレットに挑戦しました。正直言って今日ばかりは勝ち負けよりも雰囲気につかることが目的になっていました。そのため賭け金はほとんどミニマムだったのですが、赤黒が続けて交互に十数回出たときがあり、なんと途中からずっとそれを追っていたため、あっという間にチップは倍になってしまいました。その後も当たりとはずれを定期的に繰り返し、帰り際にディーラー(ここではクルピエ)にティップなんぞあげちゃったりしても充分勝ちが残りました。(とはいってもミニマムベットが多かったため、金額的には大したことはない)
 
 ゲームを終え、隣のレストランで食事をしていると同僚が一人いない。どこ行ったのか聞いてみると、ハッパを買いに行った」とのこと。そう、オランダは指定されたドラッグは合法の国。当然観光者でも問題なしという所なのだ。カジノ大好きな彼も今日ばかりはドラッグ体験デーと化し、しまいには記念写真も撮ってしまいましたとさ。おしまい。


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