第11話 カジノ カナダ編その2 |
さあ、船が揺れることで有名な大西洋を越えて(今年はまだマシだったらしい・・・)、アメリカ大陸に上陸! 正直言って、カジノはド最悪でした。なにが悪いって、自分のタイミングの悪さに・・・。 次にやったのはBJ。BJはテーブルの雰囲気が重要なので、卓をよく見てから参加。本当はラストボックスに座りたかったんだけど、どうしてもどけないババァがいたので、6番目のボックスに座りました。自分が入る前まではディーラーも強くはなかったような(気がする)のだが、いざゲームを始めると結構強い。もしかして今日は「ヅガン」の日なのか?と自分を疑ってしまうほど。その上他人のプレイに口を出す奴が出てきて、ゲーム自体がつまらなくなってきてしまいました。こうなってしまっては勝てる条件は全くのゼロ。みるみるうちにチップは溶け、気分もすぐれないままカジノを後にしました。せっかくツアーの手伝いのあと一目散にカジノへ行ったのに〜。チクショ〜。 |
第12話 カジノ プエルト・リコ編 |
カナダから南下を初めて約一週間、カリブ海のプエルト・リコに着きました。なぜ国名のプエルト・リコに「・」を付けて区切っているのかというと、聞いた話では「プエルト」が「ポート」すなわち「港」を意味し、「リコ」は「リッチ」で「豊か」という所からこの「豊かな港」=「プエルト・リコ」という訳になるため、区切りをつけました。 さて、今回は<オランダ〜パナマ運河〜横浜>ルートでは最後のカジノになるため、確率的に最も有利な「バカラ」にチャレンジしようと考えていました。ところが、いざカジノに入ってみると・・・ない。バカラがないぞ〜〜。何でもここは旧市街地で、タクシーで15分ほど走って街まで行かないとダメらしい。めんどくさ〜。ということで結局BJやっちゃいました。 BJは「ノーホールカード制」で「ダブルは9・10・11のいずれかのみ」という感じで、あまり気乗りがしなかったせいか、ちびちび賭けていました。(しかしラストボックスに座っている・・・本気じゃねぇか)ここで、船で一緒の美容師の子が「わたしにも教えて」といって、となりに賭け始めました。当然素人なので、とにかくカードを「引く引く!」。ところが全然「バスト」しない。お陰でディーラーの勢いがなくなり、後はその余韻で勝ってしまいました。うひょ。 最後にこのカジノの従業員に面白いことを頼まれたので書いておきましょう。 |
第13話 カジノ 韓国編その3 |
隣国でもある韓国は、日本から近いため、チャータークルーズ等で行くことがよくあります。今回もそのチャーターでプサンへ行ったので、打とうかと思ったのですが、今までの韓国での悪夢が頭をよぎり、今回は「パス」する事にしました。ハイおしまい。 まず先に、腹こしらえということで、焼肉屋に行きました。小高い丘の上にある店で景色が良く、おいしい焼肉が堪能できました。その割に料金が安く、腹一杯食べても一人頭1,800円くらいという、日本では考えられない金額でした。 食事も終わり、カジノで他の仲間と別れて、私はのんびりと土産を求め、あちこちフラフラしていました。それにしても、ハングル文字はよくワカラン。分かるのは数字だけ(普通のアラビア数字)で、看板や標識を見ても「???」。でも、日本人との見分けは全然つかず、言葉以外で肩身の狭い思いをしなくていいのには「ホッ」としたりして・・・。 土産を買い終え、カジノに戻ってみると、みなさんやっております。なんでもそのうち一人は6万円ほど「イッ」ちゃったらしく、かなりアツくなっておりました。ここで何を思ったか、自分は土産代の残りである、20,000ウォン(約2千円)を友達の相乗りで賭けようと、チップをチェンジしました。(結局やっている) 相乗りは3回に1回位のペースで賭けていたのですが、結局勝ったり負けたりで移動はなく、最後には自分個人で賭けてしまいました。ところが、賭けた枠がラッキーで10,000→20,000→40,000ウォンと倍々に賭けて勝ち、今日の遊び賃を儲けた所で終了いたしました。他の仲間も最後に爆発し、6万負けの「R」もトントンという結果にまで持っていくことができたそうです。(本人は勝てなかったので不満らしい) ということで、3回目にしてようやく勝ちを拾うことができ、「無銭で韓国ツアー」が実現しました。(それまでに大分投資しているような気が・・・) |
第14話 カジノ サイパン編 |
20世紀最後のカジノの舞台となったのは、サイパンの南にある、テニアン島の「ダイナスティ・ホテル・カジノ」です。サイパンの波止場からボートで約1時間、その後送迎バスに乗り込み、約10分で到着。 まず、ホテルのレストランで食事。カジノをやる前はみな、勝つことばかり考えて、多少の出費は気にしないものなんですね。さぁ、いよいよ「今世紀最後の戦いが始まる」と意気込んだのもつかの間、トラブルが発生してしまいました。なんと、ATMでキャッシングができないということが判明。クレジットカードはOKらしいのだが、いかんせんワシャ持っとらんわ。結局、手持ちにある$90だけで遊ぶことになりました。 選択ゲームはBJ。仲間内でテーブルを占領し、盤石の構えでスタートしました。が、ディーラーの一発目のハンドが「トウェンティワン」で、すぐに波乱がおき、見る見るうちにチップは半分以下にまで減ってしまいました。結局その後もいい所がなく、友人にチップを借りてしまいました。さすがにこの時は「負けられない」と気合いが入り、じっと展開が変わっていくのを狙っていました。その時、「ここだ」という所で賭金を4倍にし、勝負を懸けました。配られたハンドは「Aと4」でディーラーの札は「6」。「勝負!」とダブルを宣言し、配られた札は「J」。もうディーラーのバストでしか勝つことができない。その結果は・・・見事ディーラー、トンでくれました。ここで一気に勢いに乗り、次もダブルで勝ちを収め、4・5回で今までの負けを取り返すことができました。借りていたチップを返し、順調にチップを増やすも、「ここぞ」という所で負けてしまう。少しずつ焦りが出始め、他の仲間も「カリビアンスタッドでもやろうか〜」と言い始めました。 この時の数ゲーム前から、見知らぬ日本人がテーブルに混ざり、ちょっと雰囲気が変わってきたのです。一番ショックだったのは、私が「14」のハンドで、ディーラーは「4」が見えていたとき、手前のその人は「13」から「絵札」を引いてしまいました。むろん、この「絵札」が流れたため、「全員ステイで総勝ち」というパターンから、もうこっちが「引いても引かなくても負け」、というパターンに変わってしまったのです。特にその時は賭金が多かったため、ショックは倍増でした。しかし、ここでその事を口に出すのは「タブー」である(もしかしたらその一枚で全員が勝てるケースもあるため、負けたときだけ文句を言ってはいけない)ので、何事もなくプレイを続けました。(ちょっとカッコつけちゃったかな?) でも、それを機に調子がさらに悪くなり、最終的には初めの$90は全てなくなってしまいました。(こうなりかけたとき最も良い選択肢はしばらく「休む」ことです) BJはこういう何気なく引く一枚のカードにもドラマがあるのが面白いですよね。結果は負けましたが、BJのアヤを垣間見ることができました。 |
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