名前の通り、カリブ海のカジノから生まれたこのポーカーは「ジャックポットスタイル」のポーカーといわれ、カードの交換なしに5枚のカードで完成した役に応じて配当を受けるという、ほとんど運任せのゲームです。しかし、ロイヤルフラッシュなどの滅多にできない役が完成した時の配当はハンパではありません。また、ディーラーの手役との勝負を受けるか降りるかの選択肢もあるので、結構スリリングなゲームであるといえます。


 まず、ゲームに参加するプレイヤーは ”ANTE” (アンティ)の枠に賭け金のチップを置きます。すると、ディーラーは賭けチップの前に5枚のカードを伏せて配ります。各人に配り終えたら、ディーラーにも5枚のカードを伏せて配りますが、こちらは1枚だけ表にめくります。
 各プレイヤーは配られたカードを見て、ディーラーに勝てると思ったら、”ANTE” の2倍の額のチップを ”RAISE” (レイズ) の枠に置き、カードもその横に伏せて置きます。もしも、勝負したくない場合はカードを伏せて戻せば降りることができます。しかし、”ANTE” に賭けたチップは没収されてしまいます。
 最後にディーラーが全てのカードを見せ、ディーラーに勝てば ”ANTE” に対して同額”RAISE” に対しては役の高さに応じて配当がなされます。負けてしまった場合は全ての賭け金を没収されてしまいます。


 このゲームではディーラーの手が基準以下の場合、プレイヤーと勝負せずに降りてしまう場合があります。
ディーラーのハンド ゲームの進行
A・Q・J・10・9 以下
(ノット・クオリファイ)
ディーラーはゲームを降り、”RAISE” をしてゲームに残っているプレイヤーに対して ”ANTE” と同額の配当がつけられる。
A・K・4・3・2 以上
(クオリファイ)
ディーラーは各プレイヤーの手役と勝負し、プレイヤーが勝てば ”ANTE” に対して同額”RAISE” に対して手役の高さに応じた配当をつけ、ディーラーが勝った場合は ”ANTE” ”RAISE” ともにディーラーが没収します。


 「カリビアンスタッド」では通常のゲームの他に、”ジャックポット”という別の賭けがあります。この枠に一定額(1ドルなど)を賭けて、フラッシュ以上の高位のハンドができた時、ディーラーの手役に関わりなく、賞金がもらえるというものです。また、この賭け金の一部は積立てられ、最高役のロイヤルフラッシュが完成した時は積立金を総取りできるというシステムにもなっているのもこのゲームの人気が高い理由の一つです。


Poker Hand Pays Jackpot
Royal Flush
(ロイヤル・フラッシュ)
100to1 Jackpot 100%
Straight Flush
(ストレート・フラッシュ)
50to1 Jackpot 10%
Four Of A Kind
(フォー・オブ・ア・カインド)
20to1 $500
Full House
(フルハウス)
7to1 $100
Flush
(フラッシュ)
5to1 $50
Straight
(ストレート)
4to1
Three Of A Kind
(スリー・オブ・ア・カインド)
3to1
Two Pair
(ツーペア)
2to1
One Pair
(ワンペア)
1to1
Highcard
(ハイカード、ノーペア)
1to1
※Jackpotの配当はカジノによって若干違いがあります。


 実際にゲームをしてみると分かるのですが、このゲームには大きな点が2つあります。
 まず、一つ目はどんなによい手がプレイヤーに入っても、ディーラーが降りてしまえば配当はないに等しい(Jackpot に賭けていれば別であるが)ということと、もうひとつは、どんなに弱い手がきても、レイズしてディーラーが役無しならばアンティ分はもうけることができるということです。しかし、後者は負けてしまえばアンティとレイズの両方とも失ってしまうのでリスクは高いものとなります。
 あと、一つ気をつけなくてはいけないのは、最終的にゲームに残るためにはアンティ込みで3倍の賭け金が必要ということです。(レイズのため)
 ゲーム中のマナーについてですが、レイズする時は必ずチップを出してからカードを置くようにしてください。カードを先に置いてしまうと勝負を降りたと思われかねません。


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