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"バカラ"とはイタリア語で数字の"0"(ゼロ)を指す言葉で、転じて「破産する」という意味にもつながります。それほど、このゲームのギャンブル性が高く、カジノゲームの王様という代名詞にさえなっています。 しかし、ルールはとても簡単です。プレイヤー、バンカーという2つの枠のうち、どちらがこのゲームで最も強い点数である、9点に近づくかをカードを使って競うものです。 バカラにはゲーム性はほとんどありません。それよりもこの二者択一という究極の選択にとてつもない金額を賭け、スリルを味わっているのです。しかし、賭け金が高くないと参加できないわけではないので安心してください。ただ、いつの間にか初めに賭けたチップの10倍、20倍、それ以上の額を賭けていた、ということも珍しくありませんので、自己管理が必要なゲームであるといえるでしょう。 ![]() また、バカラには絞り(しぼり)という、カードを少しずつめくって、何点の札なのかをジワジワと見ていき、ドキドキ感を最大限に高めることができるのも醍醐味です。 他のゲームに比べて、最もカジノ側の有利度が低く、勝つことのできる可能性が高いゲームであるというのも魅力の一つです。 |
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A (エース) | 1点 |
2〜9の数字札 | 数字通りの点数 |
10と絵札 | 0点 (もしくは10点) |
このゲームではプレイヤーとバンカーという2つの枠に2枚ないし3枚のカードを配ります。そのカードの合計点の下一桁が最終的な点数となり、最高点9点から、以下8点、7点……最低点0点(バカラ)となります。 |
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まず、初めに賭けるチップを、プレイヤーもしくはバンカーの枠に置きます。この他に
”タイ” と呼ばれる、同点で引き分けの時に配当がもらえる枠にも賭けることができます。 ディーラーが賭けを締切ると、プレイヤー側とバンカー側に2枚ずつのカードを伏せて配ります。このカードはプレイヤー側、バンカー側に最も高額を賭けた人が優先して見ることができます。(しぼり) 通常プレイヤー側から先にカードを開き、次にバンカー側がカードを開きます。この時点でどちらかに9点か8点ができあがっていた場合は、その場で勝負が決まります。(ナチュラルナイン、ナチュラルエイト) もしも、ナチュラルが出なかった場合は、3枚目のカードを引くか、引かないかを決めますが、バカラでは全て ”条件” と呼ばれるルールによって機械的に決められてしまいます。"条件"によって行動が決められた後、最終勝負となります。 当然、9点に近いほうが勝ちになります。勝った枠に賭けていたチップは倍になって戻ってきますが、バンカー側で勝った時は配当から5%のコミッション(手数料)を差し引かれます。これは、あとで説明する ”条件” というルールがバンカー側に若干有利にできているためです。 もしも、ここで同点になってしまった場合は、先ほど説明した ”タイ” に賭けてあるチップに対して、8倍の配当がつけられます。この時、プレイヤー、バンカーの枠に置かれているチップは引き分けとなり、手元に戻ってきます。 |
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2枚のカードでプレイヤー、バンカーのどちらにもナチュラルができなかった場合、"条件"と呼ばれる、決められたルールによって、1枚だけ追加のカードを引くことができます。(時には、有利な点数からカードを引かされるようなケースもあります) |
PLAYER SIDE | |
0・1・2・3・4・5点 | 1枚カードを引く |
6・7・8・9点 | カードは引けない (8・9の場合はナチュラルで勝負済) |
プレイヤー側の行動が上記によって決められた後、次にバンカー側の番となります。 バンカー側の条件は現在の点数のほかに、先ほどプレーヤー側が引いた3枚目の札の種類によって行動が決まります。 もしも、プレイヤー側が6点以上でカードを引かなかった場合は、バンカー側もプレイヤー側と同じ条件が適用されます。 |
BANKER SIDE | ||
バンカーの現在点 | プレイヤーの3枚目が以下の札なら、カードを引く | プレイヤーの3枚目が以下の札なら、カードは引けない |
0・1・2点 | 0・1・2・3・4・5・6・7・8・9 | Nothing |
3点 | 0・1・2・3・4・5・6・7・9 | 8 |
4点 | 2・3・4・5・6・7 | 0・1・8・9 |
5点 | 4・5・6・7 | 0・1・2・3・8・9 |
6点 | 6・7 | 0・1・2・3・4・5・8・9 |
7・8・9点 | Nothing | 0・1・2・3・4・5・6・7・8・9 |
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バカラではプレイヤー側、もしくはバンカー側で最も高額を賭けた人が代表者として優先的にカードを見ることができます。この権利を得たいがために、チップを積む人も少なくありません。「誰が見てもカードの中身は変わらない」という意見が聞こえてきそうですが、
”しぼり” の権利を持つことはこのゲームではステータスであり、ハイローラー(高額を賭ける人)の証でもあるのです。別に
”しぼり” は権利なので、すぐにカードを開いてもいいのですが、ここをじらす事によって周りの全員が一枚のカードに熱い視線を送り、ゲームがさらにエキサイトします。ここではゲームのスパイスともいえる、”しぼり”
ついて説明していきたいと思います。 まず、カードを縦から見ていきます。 カードの隅を指で押さえて、少しのぞいてみましょう。さて、どのように柄が見えましたか? ![]() まず、Dは絵札ということが分かってしまいましたので、0点が確定します。Aの場合は ”エース” しかありえませんので、1点が確定します。Bは2か3です。さらに深くめくっていき、中央に柄があれば3点、無ければ2点です。しかし、Cはこれだけでは何点なのか、まだ分かりません。 そこで次にカードを横から見ていきます。さて、柄は何個ありましたか? ![]() Eは4か5、Fは6,7,8のいずれか、Gは9か10です。 ここまでくれば、あとはジリジリと真ん中までめくっていきましょう。 ちなみに、”しぼり” をする時はカードを折っても曲げてもOKです。でも、カードを破ったり、穴を開けたりするのはちょっと下品です。(私の知り合いでカードを食べてしまった人がいましたが、くれぐれもマネしないで下さい) また、”しぼり” はゲームの勝敗が決まってしまった後にやっても意味がありません。 |
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バカラはほとんどが二者択一のシンプルなゲームです。そのため、バカラカードと呼ばれる出目表に今までのゲームの結果を記しておき、次のゲームの勝敗を予測するデータにする人もいます。 このカードはバカラテーブルには必ず用意されていますので、使ってみるのもいいでしょう。カードの書き方は自由です。勝ちサイドや勝ち点数、何連勝しているのか等を記しておくのが多いようです。 |
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ここで取り上げているバカラのスタイルは
”アメリカンスタイル” のバカラです。このほかにも、賭け金ミニマムが低くしぼりのない「ミニバカラ」や、ヨーロッパで主流の、客のうち一人がバンカーとなり他の全員がプレイヤーとして対抗する「シュマン・ド・フェール」というゲームスタイルもあります。 バカラはヨーロッパで生まれ、本来は「シュマン・ド・フェール」のように客同志で勝負をするものでしたが、アメリカにはあまり受け入れられず、カジノと賭け金をやり取りするスタイルに変えて、このゲームが定着していったものと思われます。 しかし、賭け金の高いテーブルでは、ヨーロッパ式本来の厳格な雰囲気とマナーが残されています。 |
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