2009年7月18日(土)に公開された、映画「アマルフィ女神の報酬」は、
フジテレビの開局50周年を記念する作品と言うことで、
全てのロケがイタリアで行われるなど、大掛かりなものとなっています。

実はこの映画、公開前に仕掛けがあって、
主人公となる外交官の黒田康作(演:織田裕二)の24時間前のストーリーが
「アマルフィ・ビギンズ」というドラマで観られるのです。

つまり、黒田が映画に登場する直前に、どこで何をしていたのかが分かり、
主人公のイメージを一層掻き立ててくれる訳です。

その舞台となるのは歓楽と欲望の街「マカオ」。
カジノで繰り広げられる命懸けの攻防の行方はいかに・・・?

注)アマルフィ・ビギンズは携帯電話docomoの動画サービスのみで視聴が可能です。


 撮影協力レポート
 今回、映画「アマルフィ・女神の報酬」のプレ・ストーリーとなる、ドラマ「アマルフィ・ビギンズ」の製作相談が共同テレビジョンよりありました。

 私が勤務している「日本カジノスクール」はその時、ちょうど会社の引越し準備の真っ只中で、何度も何度も寄せられる電話での問い合わせには正直ウンザリしていました・・・

 しかし、製作側のスタッフと何度もやり取りするうちに、リアルなカジノシーンを撮りたいという真摯な気持ちを感じ、またきちんとした業務としての依頼もあったため、スクールとして全面的な協力を行うことになりました。

 マカオでのカジノシーンは大きく分けて2場面あり、最初は一般客が出入りするカジノフロアでのブラックジャック勝負で、後半はカジノ王クーリーと対決する特別室でのポーカー勝負です。

 特に今回はポーカー(テキサス・ホールデム)の場面がより本格的になるように、ゲームのルールやカード、チップの扱い方などを細かくチェックして、台本の見直しや役者の演技指導するのが私の役目となりました。

 会社の引越しがあった3月末は、主に台本の見直しを行いました。
 ゲーム自体は大方問題なく進んでいたのですが、途中でアクション(行動)順番が入れ替わっていたり、あまりに不自然なカード配列が何度も続いていたりと、気になる点がいくつかあったため、この辺を重点的に直してもらうよう依頼しました。

 また、同時期に撮影スタッフがスクールへ来校され、私がテーブル上で台本通りにゲームを進行させて、どの場面で矛盾が起きているかを洗い出しも入念に行いました。

 そして、4月に入った最初の週末にポーカーシーンの撮影がスタート。
主人公役の織田裕二さんをはじめ、ディーラー役の山本未來さんなどの顔ぶれで、用意された撮影セットはとても携帯電話の動画を撮るとは思えないほど豪華なものでした。

 撮影中は、監督や役者がそれぞれ表現したいキャラクターのイメージがあるせいか、正確なゲームルールや矛盾点をアドバイスをしても中々受け入れてもらえず(ドラマでは見た目や雰囲気を重視するためです)戸惑いもありましたが、織田さんがカジノチップのスマートな投げ方を思案していた際に、指で挟んで平行に飛ばす方法をレクチャーしたら、気に入ってもらえ、とても嬉しく思いました。

 それにしても今回の撮影協力で、撮影は役者以下、大変集中力がいる仕事だということを痛感しました。セリフの読み間違えや立ち位置見直しによるやり直しはおろか、一度撮り終えたシーンでも、カメラの位置を変えて2回も3回も同じシーンを取り直すのです。そして、その中で最も良い画だけを繋ぎ合わせて、ようやく作品が世に出されます。

 丸3日かけて(ポーカー以外の場面も含めればそれ以上)撮影したドラマは全5話で、6月5日(金)より、毎週金曜日に携帯電話docomoの動画サイトで配信されています。

 ちなみに私の携帯電話はdocomoなのですが、機種が異様に古く、またパケット通信が使い放題になっていないため、まだ視聴できていません・・・汗

《撮影の様子》
撮影に用いられた台本 対決のVIPルーム ポーカーテーブル


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